水驪線

水驪線（スリョせん）

水驪線は、かつて大韓民国の京畿道（キョンギどう）の水原（スウォン）駅から驪州（ヨジュ）駅を結んでいた鉄道庁（現・韓国鉄道公社）の路線でした。特徴は、軌間が762mmというナローゲージ路線であったことです。1930年に開通し、1972年に全区間が廃止されました。

路線データ

路線距離：73.4km
軌間：762mm
駅数：21
電化区間：なし

歴史

水驪線の歴史は、1930年12月1日に始まります。当時の朝鮮京東鉄道が、驪州地域で生産される米を輸送する目的で、水原駅から利川（イチョン）駅間を開通させました。翌年の1931年12月1日には、利川駅から驪州駅間が開通し、全線が開業しました。

1942年11月1日には、私鉄であった朝鮮鉄道に譲渡され、同社の京東線の一部となりました。その後、1946年5月10日に国有化され、水驪線という名称になりました。

しかし、1972年3月31日、水驪線は全線廃止されました。これは、廃止前年の1971年12月1日に、水驪線と並行する形で嶺東（ヨンドン）高速道路が開通したことが大きな要因と考えられます。

水驪線廃止後、沿線地域では新たな鉄道網が整備されています。水原 - 新葛（シンガル）間には盆唐線（ブンダンせん）が、新葛 - 龍仁（ヨンイン）間には龍仁軽電鉄（ヨンインキョンジョンチョル）が建設されました。また、利川、驪州を通る形で京江線（キョンガンせん）が開業しています。これらの路線には、水驪線と同じ名称の駅も存在しますが、位置は異なっています。

駅一覧

駅所在地は全線京畿道内。所在地は廃止時点のものです。
龍仁郡は現在の龍仁市、利川郡は現在の利川市、驪州郡は現在の驪州市に相当します。

関連項目

* 水仁線（スインせん）

水驪線は、短い期間ではありましたが、地域の足として、また物資輸送の重要な役割を果たしました。廃止後も、その路線の一部は新たな鉄道路線として活用され、地域発展に貢献しています。

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