水10!

『水10!』の概要

『水10!』（すいじゅう!）は、フジテレビで毎週水曜日の22:00から22:54まで放送されていたオムニバス形式のバラエティ番組です。この番組は、全編がステレオ放送で提供され、約30分ずつ2つの番組が組み合わさった形で構成されていました。番組には、2007年9月に終了した『オリキュン』と『ココリコミラクルタイプ』が含まれており、その前には『ハッピーボーイズ!』や『ワンナイR&R』が放送されていました。

番組の誕生と初期の構成

2002年4月10日にスタートした『水10!』のコンセプトは、当時のプロデューサーである荒井昭博氏によって提案されました。彼は「ドラマ界には『月9』があり、バラエティ界にも曜日と時間が付与された番組があっても良い」と考え、2つの番組が組み合わさった新しい形のバラエティが誕生しました。最初の構成は、2002年3月まで放送されていた『ココリコミラクルタイプ』と新企画の『ハッピーボーイズ!』の2本立てでした。当初、番組は不定期に前半と後半の内容が変更されており、明確な方向性が定まっていませんでした。

しかし、同年10月から『ハッピーボーイズ!』が『ハッピーボーイズアワー爆笑おすピー問題!』としてゴールデン帯に進出することに伴い、『ワンナイR&R』が編入されました。これにより、前半が『ワンナイ』、後半が『ミラクルタイプ』という固定構成が確立され、『水10!』はお笑い番組としての地位を確立しました。

番組中期と不祥事

『水10!』は2003年に突如として不祥事に見舞われることになります。特に『ワンナイ』で起こった「王シュレット事件」や「和光堂粉ミルク事件」により、一時的にスポンサーが降板し、フジテレビの他番組にも影響が及びました。この事件の結果、視聴者にも大きな衝撃が走り、番組自体も内容を一時的に変更するなどの措置を講じました。結果として、2006年12月には『ワンナイ』が打ち切りとなり、2007年からは深夜番組だった『オリキュン』が昇格して放送されるようになりました。

最終期の活動

『水10!』は、2007年に告知されていた通り、9月に番組が終了することとなりました。『オリキュン』は2007年9月12日にスペシャルをもって終了し、『ココリコミラクルタイプ』も同様の形で歴史に幕を閉じました。全体として、番組は約5年半の間、多くの視聴者に親しまれてきたのです。

放送構成の変遷

『水10!』の放送時間は全て日本時間で、初期の段階では番組の構成は固定されていませんでした。そのため、2007年1月31日から3月14日までの間、放送内容が入れ替わることもありました。特別編成として1時間の番組や、両方の番組が1時間ずつ放送されるスペシャルが行われることもあり、視聴者を飽きさせない工夫が凝らされていました。

このように『水10!』は波乱万丈の歴史を経て、テレビのバラエティ番組に新たな風を吹き込み、多くの人々に愛される存在となったのです。

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