氷見山幸夫

氷見山 幸夫（ひみやま ゆきお）の略歴と業績

氷見山幸夫（1949年6月20日生まれ）は、日本の著名な地理学者で、北海道教育大学の名誉教授として広く知られています。彼の専門は、土地利用や土地被覆の変化に関する環境動態の解析に特化しており、農業地理学や地理教育、さらに地理情報システムの分野でも積極的に研究を行ってきました。

経歴

新潟県柏崎市出身の氷見山は、1973年に東北大学理学部を卒業しました。初めは物理学を専攻していましたが、地理学への興味から博士課程へ進学を果たします。彼は東北大学大学院での学びを経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校にも留学しました。その後、ロンドン大学キングズ・カレッジで地理学を学び、1980年にPhDを取得。その際の学位論文は「文化空間の日英比較」というテーマでした。

1980年に北海道教育大学旭川校に助手として勤務を開始し、1983年には助教授、1989年には教授へ昇進しました。2010年からは国際地理学連合（IGU）の副会長を務め、2011年には日本学術会議の会員となりました。さらに、2016年から2020年には国際地理学連合の会長として地理学界に貢献しました。

研究業績

氷見山の研究において特徴的なのは、単著での著書『私のアメリカ紀行:サラダボールの国』（古今書院、1990年）だけではなく、土地利用の変化や環境動態の把握を目的とした大規模な研究プロジェクトの統括役として活躍している点です。特に、共編著として発表された『土地利用変化とその問題』（大明堂、1992年）や『アトラス日本列島の環境変化』（朝倉書店、1995年）などには彼の研究成果が表れています。

また、氷見山は日本地理学会や国際地理学連合の土地利用変化に関する研究グループに積極的に関与しており、多くの研究成果をさまざまな形で残しています。このように彼の業績は、地理学の多くの分野に影響を与え、後進の研究者たちにも引き継がれていくことが期待されています。

氷見山幸夫の仕事は、日本国内外の環境問題や土地利用の変化に対する深い理解を促進するものであり、地理学の発展に寄与する重要な役割を果たしています。

もう一度検索