氷見温泉郷

氷見温泉郷の魅力

氷見温泉郷（ひみおんせんきょう）は、富山県氷見市に点在する温泉リゾートの総称です。古くから親しまれてきたこの温泉郷は、温かな湯と壮大な自然が調和した風景を楽しむことができる場所として、多くの観光客を魅了しています。氷見市・氷見市観光協会ではこの地域を「能登半島国定公園 氷見温泉郷」として位置づけており、他県の観光案内では「氷見温泉」と呼ばれることが多いです。 ただし、「氷見温泉」とは温泉郷の一部に配湯を行っている企業の名前でもあります。

温泉の特徴

氷見温泉郷は、8つの異なる温泉で構成されています。それぞれの温泉名は、以下の通りです：

• - 総湯（道の駅氷見の近くにある）
• - 岩井戸温泉
• - 九殿浜温泉
• - 氷見灘浦温泉
• - 氷見有磯温泉
• - ひみ阿尾の浦温泉
• - 栄和温泉
• - ひみ松田江温泉

これらの温泉は、源泉温度50℃前後で、pH値が7.0の中性温泉として知られています。約1,500年前の化石塩水泉を源とし、心地よいリラクゼーションを提供してくれます。

宿泊施設

氷見市の沿岸北部には、20軒以上の旅館や民宿が点在しています。その中には、ルートイングランティア氷見 和蔵の宿（ルートインチェーン）、くつろぎの宿 うみあかり、魚巡りの宿 永芳閣、海と湯と宿 ラ セリオール (La Seriole) など、さまざまな宿泊スタイルが楽しめます。これらの施設は、温泉を利用した癒しの時間を過ごすために最適です。

歴史と発展

1950年、氷見市にて石油のためにボーリングを行っていたところ、偶然温泉が湧き出しました。その後、神代村と蒲田集落で浴場が設けられることとなります。1954年には神代村が氷見市に編入され、温泉の観光化が進められました。以降、灘浦でも温泉の試掘が開始され、温泉郷の形成が進みました。

1970年代には民宿や旅館が増加し、1971年時点で39軒の民宿が存在しましたが、単なる魚料理だけでは集客に限界があると考えたホテル経営者が新たにボーリングを行い、1986年には温泉を見つけ出しました。その後も掘削が続き、1993年までには温泉施設が11軒にまで増えました。各施設は個別の温泉名を持っていましたが、1994年には「氷見温泉郷」という共通名が提唱され、統一された名称が決定されました。これにより、地域全体の認知度が高まり、多くの観光客が訪れるようになりました。

2003年には民宿経営者が共同出資による組合を設立し、共同で温泉の配湯を計画したことからも、氷見温泉郷のさらなる発展が期待されます。

アクセスの便利さ

氷見温泉郷へは、車を使う場合、高岡市から国道160号を北上し約15kmの距離です。公共交通機関を利用する場合は、氷見駅から灘浦海岸行きのバスに乗り、阿尾の浦温泉で下車すれば徒歩で約2分の距離に温泉があります。

氷見温泉郷は、リラックスしたい方や温泉ファンにとって、魅力的な観光地です。美しい海岸風景を楽しみながら、贅沢な温泉体験をぜひご堪能ください。

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