永初 (漢)

永初（えいしょ）

永初は、中国の後漢王朝において、安帝劉祜（あんてい りゅうこ）の治世で使用された最初の元号です。具体的には、107年から113年までの7年間にわたって用いられました。

永初年間の出来事

永初元年（107年）には、羌（きょう）族が反乱を起こし、これにより後漢王朝と西域を結ぶ重要なルートが遮断されました。この事態を受け、後漢王朝は西域都護（せいいきとご）を廃止するという決定を下しました。西域都護は、西域諸国を統括し、後漢王朝の勢力を維持するための重要な役職でしたが、反乱によってその機能が麻痺したため、廃止せざるを得なくなったと考えられます。

同年には、倭国王である帥升（すいしょう）が後漢王朝へ朝貢を行いました。この朝貢は、倭国（当時の日本）と後漢王朝との間に外交関係が存在したことを示す重要な史料です。帥升がどのような目的で朝貢を行ったのか、また、後漢王朝がこれに対してどのような対応をとったのかについては、様々な解釈が存在します。

西暦・干支との対照表

関連項目

他王朝の永初: 中国の歴史上、永初という元号は、後漢の安帝の時代以外にも、他の王朝で使用されたことがあります。これらの元号との区別については、曖昧さ回避のページを参照してください。
元号一覧 (中国): 中国の歴代王朝で使用された元号の一覧です。各元号の時代背景や出来事について知ることができます。

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