永昌源

株式会社永昌源について

株式会社永昌源（えいしょうげん、英字表記：Ei-SHO-GEN Co., Ltd.）は、中国酒やリキュール類の製造・販売を手がける日本の酒類メーカーです。キリンビールグループに属し、1948年に設立されました。当初は王子製紙のグループ企業としてスタートしましたが、2002年にはキリングループの一員となりました。

会社の沿革

永昌源の歴史は、1948年に設立された際にさかのぼります。当初は満洲からの引揚者の更生を目指す事業として始まりました。埼玉県深谷市に設立された「櫛引酒造株式会社」は、王子製紙の技術者を活用するために営業を開始しました。

1950年には、苫小牧製紙が資本参加し、商号は「関東醸造株式会社」に変更されました。その後、1966年に現在の商号である「株式会社永昌源」に改称されました。1980年代には東京高等裁判所での関東醸造事件の判決も話題となり、企業としての発展に影響を与えました。

1997年には本社を東京都品川区西五反田に移転し、2002年には王子製紙が保有していた株式を旧・麒麟麦酒に売却したことで、キリングループの一員となりました。2007年には会社分割によってキリンホールディングスが設立され、永昌源は新たに発足した麒麟麦酒の一部門として位置づけられました。

生産機能は2009年にキリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所に移管され、これにより深谷工場は閉鎖されました。2014年には本社を東京都中野区に移し、最近では2017年に果実浸漬酒事業をキリンビールへ移管しています。

主な製品

永昌源が取り扱う製品には、以下のような品揃えがあります。

• - 老酒（ラオチュウ）: 伝統的な中国の蒸留酒であり、特に香りが豊かです。
• - 林檎酒（リンチンチュウ）: 林檎を原料とした甘いリキュールです。
• - 紹興貴酒（しょうこうきしゅ）: 中国の紹興酒として知られるこの製品は、独特の風味を持ちます。
• - 山査酒（さんざししゅ）: 山査実を使用した清涼感のあるお酒です。
• - 古越龍山（こえつりゅうざん）: 優れた品質の紹興酒で、2008年にメルシャンから移管されました。

これらの製品は、永昌源の長年の経験と技術に支えられ、多くの消費者に支持されています。また、1969年から販売が行われていた杏露酒は、2017年に親会社であるキリンビールに移管されました。

結論

株式会社永昌源は、長い歴史を持つ酒類メーカーであり、キリングループの一員として多様な製品を展開しています。中国酒の伝統を受け継ぎながら、今後も新たな挑戦を続ける姿勢を感じさせます。

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