永野嚴雄

永野嚴雄（ながの いづお）についての詳細

基本情報

永野嚴雄（1918年3月20日 - 1981年10月8日）は、日本の著名な弁護士および政治家であり、広島県知事を5期にわたり務めた人物です。また、参議院議員としても2期を務めました。彼の経歴は一貫して公共の利益を追求するものでした。

幼少期と教育

永野嚴雄は広島県で生まれました。彼の父、永野護は戦後の政経財界で活躍し、「永野六兄弟」の長兄として知られていました。彼自身は旧制広島高校を卒業後、1941年に東京帝国大学法学部を卒業し、司法試験に合格しました。その後すぐに海軍に入隊し、1943年には海軍主計大尉として任務に従事しました。

司法と政界への進出

戦後、永野は東京地方検察庁の検察官や法務総裁秘書官として働きました。これに続いて弁護士としての活動を行い、企業経営にも携わりました。1962年、前知事の大原博夫がスキャンダルで辞任したため開催された広島県知事選挙に立候補し、見事当選を果たしました。彼はその後、1962年5月29日から1973年11月10日までの11年間にわたり、広島県知事として任務を全うしました。

知事在任中の活動

永野が知事として在任していた期間は、高度経済成長期であり、広島県の経済は急成長を遂げました。しかし、この成長に伴い、公害問題も深刻化しました。永野はこれらの問題に取り組みつつ、広島県の発展に尽力しました。また、彼は島根県との合併を提案しましたが、実現には至りませんでした。

政治家としてのキャリア

知事を退任した翌年の1974年には、第10回参議院議員通常選挙に広島県選挙区から出馬し、初当選しました。その後、1980年には第12回参議院議員通常選挙で再選を果たしました。しかし、再選後の健康診断中に脳梗塞を発症し、療養を続けていましたが、1981年10月8日に静岡県の伊豆韮山温泉病院で心不全により63歳で亡くなりました。

受賞と遺産

永野の死後、彼に勲二等旭日重光章が追贈され、正七位から正四位に叙されました。彼の墓所は築地本願寺和田堀廟所に設けられています。また、彼の後を継いだ知事として、補欠選挙で当選したのは宮澤弘（宮澤喜一の弟）でした。

永野嚴雄の政治活動は、特に広島県に多大な影響を与え、多くの人々に記憶される存在となっています。彼の取り組みは、地域社会や公共サービスの向上に寄与したことから、今なお尊敬されています。

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