汐入公園

汐入公園

概要

汐入公園は、東京都荒川区に位置する都立公園で、白鬚西地区市街地再開発事業によって整備されました。隅田川に隣接し、広大な敷地面積は約12.6haに及びます。公園内には、ピクニック広場や多目的広場、テニスコート、野外ステージなど、様々な施設が整備されており、地域住民の憩いの場として親しまれています。

公園の基本テーマは、「豊かで多様な水辺と緑に彩られた、活力と潤いのある川辺のひろば公園」です。その名の通り、水と緑が豊かで、訪れる人々に安らぎと潤いを与えてくれます。また、災害時には約12万人を収容する広域避難場所として機能し、復旧・救援活動の拠点となる防災拠点としての役割も担っています。

歴史

この公園がある白鬚西地区は、かつて大規模な工場地帯でした。明治末期から大正期にかけて、大日本紡績や鐘淵紡績といった大企業の工場が進出していました。しかし、昭和46年から昭和51年にかけてこれらの工場が移転し、東京都が跡地を買収。その後、昭和63年から市街地再開発事業が開始され、汐入公園が誕生しました。

公園は、区部中央部に位置し、対岸の東白鬚公園とともに江東地区の防災拠点として計画されました。また、千住汐入大橋が架橋されたことで、足立区、荒川区、葛飾区を結ぶ結節点となり、防災上重要な役割を果たしています。

特徴

公園の周囲約1kmには、耐震性能に優れたスーパー堤防が整備されています。この堤防は、散策路やサイクリングロードとしても利用されており、隅田川沿いの美しい景観を楽しみながら、ウォーキングやサイクリングを楽しむことができます。また、公園内にはジョギングコースも整備されており、健康増進にも役立ちます。

公園内には、国家戦略特区制度の規制緩和を受けて、認可保育園「にじの森保育園」が開園しました。広々とした公園を園庭として使い、地域住民との交流も積極的に行われています。園長の渡辺真弓さんは、「こんなに大きな『園庭』は私も初めて。自然の中で地域の人たちとも触れ合い、思い切り遊んでほしい」と語っています。

主な施設

ピクニック広場
多目的広場
テニスコート
野外ステージ
ジョギング・サイクリングコース
隅田川テラス
臨時ヘリポート
非常用トイレ
備蓄倉庫
応急給水槽

利用案内

所在地：東京都荒川区南千住八丁目
開園：2006年（平成18年）4月1日
面積：12.6ha
開園時間：常時
料金：入園無料（一部施設は有料）
駐車場：114台（有料）

アクセス

南千住駅より徒歩12分
(JR常磐線／東京メトロ日比谷線／つくばエクスプレス)
東武伊勢崎線 鐘ヶ淵駅より徒歩12分
京成本線 京成関屋駅より徒歩10分

外部リンク

汐入公園 - 東京都公園協会
* 都立汐入公園 (@parksshioiri) - X（旧Twitter）

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