江ノ島 (愛媛県)

江ノ島（えのしま）

江ノ島は、瀬戸内海のほぼ中央、燧灘に位置する上島諸島の一部、魚島群島に属する無人島です。行政区分としては愛媛県越智郡上島町に属しています。

地理

魚島の南東約0.4キロメートルの海上に位置しています。周囲は瀬戸内海の穏やかな海に囲まれ、豊かな自然が残されています。

歴史

江戸時代末期、薩摩藩の御用船「吉田丸」が上納米を積んで江戸へ向かう途中、江ノ島の南にある岩礁で座礁、沈没しました。その米を目当てに鯛が集まるようになり、その岩礁は「吉田磯」と名付けられました。以来、吉田磯は鯛の好漁場として知られるようになり、1907年（明治40年）には大漁を記念する碑が建てられました。

明治時代には開墾が行われ、耕作地として利用されていましたが、朝鮮出兵などを背景とした魚島村の好景気により、昭和初期には荒れ地となりました。しかし、1946年（昭和21年）に再び開墾され、麦や甘露などが栽培されました。

龍宮城伝説

江ノ島には、龍宮城の入口であると言い伝えられている洞窟が存在します。この神秘的な洞窟は、島を訪れる人々にロマンを与えています。

上陸体験プログラム

現在、江ノ島では上陸体験プログラムが実施されており、島の自然や歴史、伝説に触れることができます。無人島ならではの静寂と、豊かな自然を満喫できる貴重な体験となっています。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典38愛媛県』角川書店、1981年10月

関連項目

上島町
魚島村

外部リンク

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