江口晃生

江口 晃生（えぐち あきお）

江口晃生は1965年2月11日生まれ、群馬県出身の競艇選手で、登録番号は3159です。身長165cm、血液型はAB型で、54期にあたる選手です。江口選手は群馬支部に所属し、弟子には毒島誠選手などがいます。また、彼の従甥には競艇選手の伊久間陽優もおり、伊久間選手は江口選手の弟子である毒島選手の指導を受けています。

来歴

江口選手は群馬県立前橋商業高等学校に在学中、水球部に所属し、国体やインターハイでの活躍経験を持っています。彼は本栖訓練所を卒業後、1984年4月に競艇界にデビューし、1年半でA級に昇格。1986年には最優秀新人賞を受賞する快挙を成し遂げました。1987年には尼崎で行われた第14回笹川賞にてSG初出場を果たし、さらに1995年には戸田での第40回関東地区選手権を制し、初のGIタイトルを獲得しました。

1998年には福岡で行われた第45回全日本選手権にてSG初優出を果たし、同年11月には平和島で行われた第1回競艇王チャレンジカップにてSG初優勝を勝ち取りました。彼は2005年にも桐生での第10回オーシャンカップでSG優勝を達成し、7年ぶりに地元での栄冠を手にしました。同じく群馬支部に所属する山崎智也選手や毒島選手と共に、江口選手は群馬の顔とも言える存在となっています。

2006年には桐生周年（赤城雷神杯・開設50周年記念競走）を初めて制覇し、さらには2009年には早稲田大学大学院のスポーツ科学研究科修士課程に合格し、平田竹男教授の元で学びました。大学院在学中は競艇選手としての活動と学業を両立し、同級生の桑田真澄選手と交流する機会も多く、互いに影響を与え合っていました。2010年3月には無事修了し、競艇界の第一線で活躍し続けます。

2012年には芦屋のGIIIアサヒビールカップで通算1,500勝を達成し、2013年には第14回競艇名人戦で優勝、2017年には桐生の第62回関東地区選手権でGIタイトルを6度獲得するなど、その成績は華々しいものです。2019年10月には桐生での「第52回日刊スポーツ杯」で優勝し、通算優勝回数は100回に到達しました。2020年には下関でのサンケイスポーツ杯争奪戦で優勝し、競艇界の28人目として24場制覇を達成しました。

競走スタイル

江口選手の競走スタイルは、基本的には枠付近からの進入が多く、調子が良い時には体重を52kg近くまで絞ることもあります。近年は内寄り（1・2コース）を積極的に狙うため、彼のコンディションを見極めやすい選手でもあります。特に地元桐生では、イン狙いの2コースが多く、繊細なハンドリングでレースに絡むことがしばしばあり、SGやGIでの接戦で強さを発揮します。また、賞金王決定戦に3度出場し、すべての大会で優出しています。

人物・エピソード

江口選手は高校2年生の時に競艇に関する記事を読み、競艇選手になろうと本栖研修所に入所しました。彼は競艇界でのキャリアを持ちながら、2013年からは東京都内に生活を移しましたが、所属支部は群馬のまま維持しています。家庭人としても、孫が2人いる江口選手は、家族のために多くのおもちゃを買うことを楽しんでおり、手荷物検査で恥ずかしい思いをすることもあると微笑ましく語っています。

著書

江口選手は2011年に『ベテラン力 極みに挑み続ける男達の才覚 若造たちに見せたい生き方がある 侍アスリート対談』を出版し、競艇界での経験や思考を広く伝えています。

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