江戸袋

江戸袋（えどぶくろ）

埼玉県川口市に位置する江戸袋は、一丁目および二丁目で構成される町名です。1940年に町名が成立し、住居表示の実施地区に認定されています。郵便番号は334-0075で、南端の新郷地区に位置し、毛長川を挟んで埼玉県と東京都の県境があります。この地域は新郷工業団地の大部分を占めており、多くの工場が点在しています。北部の一丁目には主に住宅が多く、一方で二丁目は工場が集中しています。また、縄文時代の遺跡である東光院貝塚や江戸袋貝塚がこの地に存在することでも知られています。

歴史

江戸袋の歴史は江戸時代にまで遡り、最初は足立郡舎人領に属する江戸袋村として存在していました。江戸時代には幕府の領地であり、その後も大きな変遷はありませんでした。1871年に埼玉県の管轄となり、1879年には北足立郡が設置されると共にその一部となりました。

1889年には町村制が施行され、江戸袋村は他の九村と合併して新郷村を形成しました。このとき、江戸袋村は新郷村の大字として位置づけられました。1940年に新郷村は川口市に編入され、町名としての江戸袋が誕生しました。1981年には一丁目から三丁目が設立され、1986年には江戸袋一丁目と二丁目が成立しました。この過程で、元の大字江戸袋は消え、町名としてのみ残ることとなりました。

地名の由来

江戸袋の名称は、「水が淀みやすく悪水が溜まりやすい低湿地」とされていることに由来しています。こうした地形が、地域の発展に影響を与えました。

人口と世帯数

2018年3月1日を基準として、この地区の世帯数と人口はそれぞれ記録されています。具体的なデータには触れませんが、日々この地域で生活する住民たちがいます。

学区情報

近隣の市立小学校と中学校は、江戸袋から通うことができます。学区はそれぞれ設定され、小中学校へのアクセスも考慮されています。

交通

江戸袋内には鉄道は通っていないものの、バス路線が整備されています。東武バスセントラルの見沼代親水公園駅行きのバスが利用でき、アクセスに便利です。また、周辺には首都高速道路川口線や埼玉県道58号台東川口線、東埼玉県道239号足立川口線が整備されています。

伝統文化

地域には江戸時代から続く伝統芸能「三頭立獅子舞」があり、悪魔払いと豊作祈願の意味を持つ重要な行事です。毎年4月15日と10月5日には氷川神社で行われ、これは川口市の無形民俗文化財としても認定されています。地域住民からは「江戸袋のバッタバッタ獅子舞」として親しまれています。

施設

1丁目には武南警察署江戸袋交番や真言宗智山派の東光院、第三公園、青木信用金庫があります。2丁目には川口新郷工業団地や新郷工業団地の緩衝緑地帯が存在し、商業・工業の活動が活発に行われています。

江戸袋は歴史や文化、交通の便、住宅と工業の調和が取れた魅力的な地域です。

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