江持橋

江持橋の概要

江持橋（えもちはし）は、福島県須賀川市に位置する阿武隈川を跨ぐ福島県道54号須賀川三春線の道路橋です。この橋の全長は165.5メートル、主径間は69.0メートル、幅員は6.5メートル（歩道部分を含めると15.0メートル）となっています。構造は3径間PC続箱桁橋で、2002年度に完成しました。

橋は須賀川市の古舘や古川から江持字下川端にかけて架けられています。国の一級水系である阿武隈川を渡り、交通の重要な役割を果たしています。車道は2車線分が整備されており、両側には3.5メートルの歩道が設けられています。橋の東側には丁字路があり、ここでは当県道が北へ分岐し、福島県道293号江持谷田川停車場線が始まって東へ直進する形になっています。

橋の歴史と沿革

江持橋の歴史は江戸時代に遡ります。当時は岩城街道の渡船場として知られる「江持の渡し」が存在していました。1908年には全長107メートル、幅員5.4メートルの木橋が建設されました。これに続き、1935年にはコンクリート製のゲルバー桁橋に架け替えられました。

1973年には歩行者の安全性向上を目的に、歩道橋が追加施工されることになりました。このように時代ごとに橋の改良がなされ、1999年度には旧橋梁の老朽化と狭隘な箇所の解消のために緊急地方道整備事業が立ち上がり、現在の橋への架け替えが計画されました。

2003年4月30日には、新しい江持橋を含む680メートルの橋梁工区が開通し、全体の工費は約11億8000万円に達しました。

周辺環境

江持橋の周囲には、イオンタウン須賀川やサンデー須賀川店、須賀川市立阿武隈小学校、浜尾遊水地などが点在しています。これらの施設は地域住民の日常の生活や教育、さらには生業にも寄与している重要なスポットです。

江持橋の上流側には雲水峰大橋があり、下流側には下江持橋が存在します。それぞれの橋梁は、地域の交通ネットワークを形成し、住民や訪れる人々の移動を可能にしているのです。

このように、江持橋はただの交通手段を超えて、地域の歴史や文化、そして生活の一部となる重要な存在であり続けています。

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