江景級掃海艇

江景級掃海艇（Kanggyeong-class coastal minehunter）

江景級掃海艇は、大韓民国海軍が運用する掃海艇の一つで、別名スワロー型とも呼ばれています。造船所である江南株式会社からはSK-5000型として知られています。この艦級は、韓国海軍の掃海能力を強化するために設計されました。

来歴

韓国海軍は1948年から1956年の間、木造のYMS-1級掃海艇を含む31隻を供与され、掃海艇戦力の整備を始めましたが、これらの艦は全て第二次世界大戦中に建造されたものであり、旧式の機材に頼る状況が続いていました。このため、韓国は軍事援助計画（MAP）の下、戦後世代のブルーバード級掃海艇の供与を受け始め、1959年にはMSC-268級の3隻が就役しました。続いて1960年代から1970年代には、改良型のMSC-289級が5隻導入されましたが、その後の対機雷戦能力の整備は予想以上に遅れました。

1980年代に入ると、新世代の掃海艇の導入が計画され、これによって江景級の開発が進められることとなりました。

設計

江景級の設計は、イタリア海軍のレリチ級機雷掃討艇を参考にしていますが、この際、インターマリン社からのライセンス生産を受けていないため、独自の設計が施されています。また、主機関は原型艇から変更されており、進化した技術が盛り込まれています。

船体はガラス繊維強化プラスチック（GFRP）を使用しており、軽量かつ耐久性を確保しています。これにより、敏捷性が向上し、さまざまな海域での作戦が可能となっています。

機雷探知機は、オリジナルの経験を受けて、アメリカ製のAN/SQQ-14からイギリス製の最新機種に変更されており、当初は193M mod.1が搭載されました。その後、建造される艦にはASDIC 193M mod.3型や2093型が順次採用され、これにより機雷探知技術が大幅に向上しています。

また、機雷処分具としては、原型艇と同様にゲイマリン社製のプルートROVが採用されており、機雷処理の効率がさらに高められています。

同型艦

江景級掃海艇は、その独特な設計や機能面で、韓国海軍における重要な役割を担っています。この艦級は、日本や他国の掃海艇と比較される中で、その優れた技術力と運用能力で注目されています。

参考文献

• - 日本周辺国の軍事兵器 カンケン型掃海艇（レリチ型）
• - GlobalSecurity.org Kang Keong / Swallow Class MHC

このように、江景級掃海艇は韓国海軍の能力向上に寄与しており、今後の戦略的展開においてもさらなる役割が期待されます。

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