江田照男

江田 照男（えだ てるお）

江田照男は1972年2月8日生まれの日本の競馬騎手で、日本中央競馬会（JRA）の美浦トレーニングセンターに所属しています。彼は「エダテル」や「テリーマン」といったニックネームで知られ、特にオープンクラスのレースでの穴馬騎乗に定評があります。

来歴

江田は福島県石川郡浅川町に生まれ、競馬への興味は中学3年時に競馬学校のポスターを見たことから始まりました。意欲的に受験し、見事合格。その後1990年に美浦の田子冬樹厩舎に所属する騎手としてデビューを果たしました。

江田の初勝利は新潟記念で、騎乗馬のサファリオリーブが史上最速で重賞初勝利を収めます。この年に彼は27勝を挙げ、関東新人騎手賞を受賞しています。

1991年にはプレクラスニーとのコンビで天皇賞（秋）に出走し、メジロマックイーンの降着によってGI初勝利を獲得しました。これにより、彼はJRA史上最年少での天皇賞制覇を成し遂げました。

江田は今までに多くの重賞で穴馬を引き当て、「穴男」や「万馬券男」という称号を持っています。特に1990年の新潟記念や1998年の日経賞など、14番人気や障害帰りの馬で数々の勝利を収め、馬連最高配当の記録も持っています。

2000年にスプリンターズステークスでは、16番人気のダイタクヤマトで勝利し、約9年ぶりのGI勝利を達成しました。さらに、アメリカンボスとのコンビでも有名で、2001年の有馬記念においても13頭中最後尾からの2着となり、馬連の最高配当を記録しました。

江田はその後も多くの重賞を勝利に導き、特に人気薄の馬とのコンビネーションで数々の成功を収めています。彼の駆乗スタイルについて「どの馬でもチャンスはある」という考え方を持ち、幅広い経験を活かしています。

エピソード

江田は勝利後のインタビューなどで独自のパフォーマンスを披露することでも知られています。2012年の日経賞を制した際には猫のポーズをとり「ニャー」と言い放ち、観客を楽しませました。

また、1991年の天皇賞（秋）では、初のGI制覇ながら6馬身差の圧倒的な勝利ということもあり、表彰式での笑顔は印象的ではありませんでした。しかし、彼の心中には大きな喜びがあったと語る場面もあり、これが彼の人間味を引き立たせています。

レース中の出来事もあります。2006年7月1日、江田は同じレースに騎乗していた大野拓弥に対して不満を持ち、レース後に彼の臀部を蹴るというトラブルに巻き込まれました。この結果、江田は2日間の騎乗停止処分を受けることになりました。

趣味は野球で、特に草野球を楽しんでおり、複数のチームに所属。また、今後の活躍も多くのファンに期待されている江田照男の動向には注目です。

主な騎乗馬

サファリオリーブ（1990年新潟記念）
プレクラスニー（1991年天皇賞（秋））
ダイタクヤマト（2000年スプリンターズステークス）
ネコパンチ（2012年日経賞）
* テリオスベル（2022年クイーン賞）

江田照男は今後も長いキャリアを通じて、競馬界での存在感を発揮し続けるでしょう。

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