池ノ上みそぎ祭

池ノ上みそぎ祭（いけのうえみそぎまつり）

池ノ上みそぎ祭は、岐阜県岐阜市池ノ上町の葛懸神社で、毎年12月の第2土曜日に斎行される伝統的な神事です。この祭りは、神様を迎えるための重要な行事として位置づけられています。かつては旧暦10月、つまり神無月の最終日に行われていました。

祭りの概要

祭りの最大の見どころは、「みそぎ祭」と書かれた越中褌を身に着けた男性たちが、祭元から出発し、もみ合いながら長良川へと向かう様子です。忠節橋の下流約500メートルの右岸から、厄年の男性を中心に長良川に入り、冷水で身を清めることで、一年の厄を払い、無病息災を祈願します。この禊は、午後3時に一度行われます。

一般の方も当日参加することが可能で、先着100名程度にふんどしと鉢巻が無料で提供されます。厳寒の中、冷たい長良川に入るという荒行は、見ている人々にも勇気と感動を与えます。

歴史

池ノ上みそぎ祭の歴史は古く、室町時代の1424年（応永31年）には、全国各地で神事として「みそぎ」が行われていました。1534年（天文3年）には、葛懸神社の社前の大池で「みそぎ」が行われていたと伝えられています。当時、祭りは旧暦10月の最終日に、午後7時、12時、そして11月最終日の午前3時の計3回行われていました。

しかし、1872年（明治5年）に文明開化の波を受け、祭りは一時中断されました。その後、1941年（昭和16年）に12月10日開催として復活し、午後3時、午後7時、午前0時の3回行われるようになりました。1953年（昭和28年）には公民館が祭元となり、1955年（昭和30年）には運営が青年団から自治会主体の祭典委員会に移り、一般参加も認められるようになりました。1968年（昭和43年）には第3回目が午後10時に変更され、1996年（平成8年）からは現在の12月第2土曜日開催となりました。

祭りの流れ

池ノ上みそぎ祭は、以下の流れで進行します。

午後1時30分：みそぎ始祭
午後3時：一般みそぎ
午後9時：厄みそぎ
午前0時：神迎祭

アクセス

池ノ上みそぎ祭へのアクセスは、岐阜バスを利用するのが便利です。JR岐阜駅または名鉄岐阜駅から、以下のバスに乗車してください。

岐阜大学・大学病院方面、柿ヶ瀬・御望野方面、忠節橋経由さぎ山方面：「忠節橋」下車、徒歩10分
東改田行き：「忠節橋」の次の「島新町」下車、徒歩5分
南柿ヶ瀬・リバーサイドモール・モレラ岐阜・西郷行き：「忠節橋」から3つ後の「池の上」下車、徒歩3分

関連情報

葛懸神社
裸祭り

外部リンク

池ノ上みそぎ祭

池ノ上みそぎ祭は、厳寒の中で行われる勇壮な神事であり、岐阜の冬の風物詩として親しまれています。ぜひ一度、その迫力を体感してみてください。

もう一度検索