池袋大橋

池袋大橋は、東京都豊島区の池袋と上[[池袋]]、東[[池袋]]を結ぶ、東京都道441号池袋谷原線に架かる跨線橋です。池袋駅の北側に位置し、東武東上線、埼京線、池袋運転区入出庫線、山手線、山手貨物線といった複数の鉄道路線を跨いでいます。

この橋は、かつて「1日の2/3が閉まったまま」とまで言われた第二鎌倉踏切という開かずの踏切の代替として、1966年（昭和41年）11月に開通しました。橋の構造は、コンクリート製の橋台を挟み、跨線部が二つに分かれています。車道は2車線で、制限速度は30km/hに設定されており、大型車両と軽車両は通行できません。また、跨線部には歩道も整備されています。橋の周辺には、豊島清掃工場の建設に伴い、ごみ収集車専用の出入口が設けられたほか、「健康プラザとしま」へのアクセスとして、歩行者専用の池袋人道パークブリッジが並行して架けられました。

池袋大橋は、その特徴的な構造から、様々な映画やドラマのロケ地としても利用されています。

橋の西側橋下には、池袋駅北自転車駐車場が設置されています。この駐車場は、自転車651台、原付17台を収容可能で、利用時間は午前6時から翌午前1時までです。当日利用の場合、利用料金は自転車が1日150円、原付が200円で、最初の3時間は無料です。定期利用も受け付けています。

近年、池袋大橋の擁壁では落書きが多発しており、豊島区、JR東日本池袋駅、警視庁池袋警察署などが協力して、繰り返し消去作業が行われています。落書き対策の一環として、豊島区の依頼により立教大学の学生サークルがストリートアートを制作し、東側と西側の擁壁に描かれています。最初の作品は2001年に描かれましたが、2012年の橋の修繕工事で消滅したため、2013年9月に新たな作品が完成しました。

2008年の豊島区による概略点検では、「損傷が認められ追跡調査を要す」と判定されたため、2009年に側径間部、2010年に跨線部の詳細点検が実施されました。その結果、一部部材で鉄筋の腐食やコンクリートの中性化が見られ、一部部材で許容応力度を満足できないことが判明しました。これらの調査結果から、橋の総合健全度評価はC判定（やや注意）と判断されました。

この結果を受け、豊島区は橋梁の長寿命化修繕計画を策定しました。池袋大橋については、2012年から2020年にかけて、健全度の回復、耐震性・耐荷性の向上を目的とした修繕工事を実施し、架設後100年の使用を目指して、予防保全による管理を行っています。

池袋大橋がロケ地として使用された作品として、2004年に放送されたテレビ朝日の特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣』の第7話が挙げられます。この回では、橘朔也がバイクで橋を渡るシーンが撮影されました。

このように、池袋大橋は交通インフラとしての役割だけでなく、地域住民の生活や文化にも深く関わる存在となっています。

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