池邉啓二

池邉啓二について

池邉啓二（いけべ けいじ）は1982年8月23日生まれで、日本の元社会人野球選手です。彼は外野手として活躍し、JX-ENEOS野球部に所属していました。背番号10を背負い、和歌山県の出身です。

経歴

池邉は和歌山市立高積中学校で野球を始め、ライトのポジションにて八番を打っていました。彼が高校野球の強豪校である智辯和歌山高校からの野球推薦を受けた際、非常に驚いたと語っています。智辯和歌山へ進学後、彼は2年生の時に1999年の夏の甲子園で5番を任され、チームをベスト4へ導きました。新チームでは4番を打ち、3年生の時には2000年の春甲子園で2試合連続本塁打を記録し、準優勝に輝きます。また、同年の夏には全国優勝を果たしました。高校通算成績は41本塁打というものです。

高校を卒業後、池邉は慶應義塾大学に進学し、硬式野球部で活動を始めます。1年次からリーグ戦に出場しましたが、高校時代の成績には及びません。これは大学での自主性重視の練習スタイルによるものでした。しかし、練習量を増やすことで好成績を残し、4年次の春リーグではベストナインを獲得し、秋リーグでは優勝を経験しました。

2005年、池邉は新日本石油（現ENEOS）に入社し、同社の野球部でプレーを始めます。ルーキーイヤーにはJABA東京スポニチ大会で新人賞を受賞し、その後も社会人ベストナインを獲得するなど、目覚ましい活躍を見せました。彼は2014年まで10年間にわたって、都市対抗野球大会に毎年出場し、5回の優勝を経験。社会人ベストナインを3度獲得し、日本代表としても9回選出されるなど、まさに「ミスター社会人」と称される存在となりました。

池邉は2014年の秋季神奈川県大会終了後に引退を発表し、ENEOSの社業に就きました。その後、2019年には社会人野球界での功績が評価され、「社会人野球　平成ベストナイン」にも選出されています。現在は千葉県内の軟式クラブチーム、GUREA B.Cに所属しています。

人物

池邉啓二は野球一家に育ち、彼の2学年上の兄も智弁和歌山の野球部に在籍し、1998年の夏甲子園に出場した実績を持っています。

日本代表キャリア

池邉は日本代表としても数々の大会に出場しており、以下のような主要な大会で活躍しました：

• - 第2回世界大学野球選手権日本代表（2004年）
• - 第23回アジア野球選手権大会日本代表（2005年）
• - 第36回IBAFワールドカップ日本代表（2005年）
• - 第23回ハーレムベースボールウィーク日本代表（2006年）
• - 第15回アジア競技大会日本代表（2006年）
• - 第38回IBAFワールドカップ日本代表（2009年）
• - 第25回アジア野球選手権大会日本代表（2009年）
• - 第16回アジア競技大会日本代表（2010年）
• - 第39回IBAFワールドカップ日本代表（2011年）

主な表彰・タイトル

池邉のキャリアにおいては、次のようなタイトルや表彰を受けています：

• - 第76回都市対抗野球大会若獅子賞（2005年）
• - 第33回社会人野球日本選手権大会優秀選手（2006年）
• - 第81回都市対抗野球大会打撃賞（2010年）
• - 第38回社会人野球日本選手権大会首位打者賞（2012年）
• - 社会人ベストナイン3回受賞（2005年、2010年、2012年）

池邉啓二はそのキャリアを通じて、多くの栄光を手にした選手であり、今もなお野球界に貢献しています。

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