沖縄県立芸術大学

沖縄県立芸術大学の概要

沖縄県立芸術大学（おきなわけんりつげいじゅつだいがく）は、日本の公立[[大学]]で、沖縄県那覇市の首里当蔵町に位置しています。この大学は1986年に設立され、通称は「沖芸」や「県芸」として親しまれています。大学の使命は、沖縄の文化が生んだ独自の美を探求し、さらに人類共通の美を追求することにあります。ここでは、伝統芸術の保護や発展だけでなく、現代的な芸術創造の可能性を広げることを重視しており、多様な芸術分野で活躍できる人材の育成を目指しています。

沿革

沖縄県立芸術大学は、設立当初から美術工芸学部を開設し、1990年には音楽学部を設立しました。その後、1993年には大学院に造形芸術研究科の修士課程が新設され、1994年には音楽芸術研究科が追加されました。さらに、1996年には芸術文化学研究科の博士課程もスタートしました。このように、沖縄県立芸術大学は芸術に対する多様な教育機会を提供し続けています。

学部構成

この大学は主に美術工芸学部と音楽学部の2つの学部から成り立っています。

美術工芸学部

美術工芸学部は、造形芸術に関する多様な学科を提供しています。具体的には、美術学科においては絵画専攻（日本画、油画）、彫刻専攻、芸術学専攻が存在します。また、デザイン工芸学科では、デザイン専攻と工芸専攻があり、染織、陶芸、漆芸などの伝統的な技術を学ぶことができます。

音楽学部

一方、音楽学部には琉球芸能専攻と音楽表現専攻があり、前者では琉球古典音楽や舞踊を学ぶことができます。また、音楽表現専攻では、声楽、ピアノ、弦楽器、管打楽器などの分野も含まれ、実践的な技術を磨くことができます。さらに、音楽学の専門的な知識を提供する音楽学専攻も重要な役割を果たしています。

大学院

大学院では、造形芸術研究科、音楽芸術研究科、芸術文化学研究科の3つの研究科が設置されています。造形芸術研究科では、生活造形、環境造形、比較芸術学を専門に研究します。音楽芸術研究科では、舞台芸術、演奏芸術、音楽学に焦点を当てています。そして、芸術文化学研究科は、博士課程を提供し、さらなる高度な研究を支援しています。

附置機関

大学には芸術文化研究所や附属の図書・芸術資料館もあり、学生や研究者に多くの資料やリソースを提供しています。特に、歴史的な文化財である「琉球芸術調査写真」が重要文化財に指定されている点は特筆すべきでしょう。

アクセス

大学は首里城に隣接しており、交通の便も良好です。最寄りのバス停からは複数の路線が利用可能で、各キャンパスにはアクセスしやすくなっています。特に、首里当蔵キャンパス、金城キャンパス、崎山キャンパスなどが設けられています。

出身者

卒業生には、青山汰詩や井尻兼人、志田真木など、多くの著名なアーティストがいます。彼らは各自のフィールドで活躍し、大学の教育を受けた経験をもとに、文化や芸術の発展に寄与しています。

沖縄県立芸術大学は、沖縄の独自の文化を深く理解しながら、それを次世代に伝える役割を果たし続けているのです。

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