沖縄県総合運動公園陸上競技場

沖縄県総合運動公園陸上競技場

沖縄県の沖縄市に位置する沖縄県総合運動公園陸上競技場は、地域のスポーツ振興に寄与する重要な施設です。1987年に開設され、以来様々な陸上競技やサッカーの試合が行われてきました。このスタジアムは、元々は第42回国民体育大会のメイン会場として建設され、そのための整備が行われました。国体の開催を機に作られたこの競技場は、地元のスポーツチームや大会にとって欠かせない存在となっています。

施設は、沖縄県が所有しており、その管理運営は株式会社トラステックと美津濃株式会社の共同企業体によって行われています。また、2018年6月26日からは「タピック県総ひやごんスタジアム」という名称が使用されており、これは地域の医療法人タピックが命名権を取得した結果です。「ひやごん」はスタジアムの所在地である沖縄市比屋根に由来した名称です。

施設の特徴と改修

開設以来、陸上競技場は老朽化が進み、特にJリーグチームのFC琉球の昇格を視野に入れた改修工事が行われました。2014年から始まった改修では、競技場の座席を全席個席に変更し、バックスタンドと北側スタンドの芝生席を椅子席に転換しました。これにより収容人数は15,000人に達し、最大で10,189人までの入場が可能となりました。また、新しい大型映像装置やLED照明も設置され、より現代的な環境が整えられました。

施設の総面積は43,656平方メートルで、全天候型の400mトラック8レーンを備え、陸上競技連盟に認定された第1種公認施設です。併設の補助競技場や周辺の体育施設が豊富なため、地域スポーツの中心地としての機能も存分に果たしています。

主なイベント

このスタジアムでは、市民参加型のマラソンイベントや高校の陸上競技大会も行われており、地域の活性化に寄与しています。例えば、沖縄マラソンや中部トリム・ハーフマラソンは多くの参加者を集めており、地元のランナーにとっての舞台ともなっています。特に、2025年には全日本中学校陸上競技選手権大会も予定されており、今後の活躍も期待されています。さらに、FC琉球のホームゲームや沖縄SVの試合も定期的に開催されるため、サッカーファンにも愛される場所です。

アクセスと周辺施設

アクセスの良さも本施設の魅力で、沖縄都市モノレールや公共交通機関が利用しやすい立地です。周囲にはテニス場や屋内運動場、体育館などの施設も併設されているので、運動や観戦以外でも楽しめる環境が整っています。このように、沖縄県総合運動公園陸上競技場はスポーツを通して地域コミュニティを支える重要な場所になっています。

もう一度検索