沖縄県道87号富野大川線

沖縄県道87号富野大川線について

沖縄県道87号富野大川線は、石垣市桴海富野を起点とし、同市大川に至る全長19.5kmの主要地方道です。石垣島の東西を結ぶこの道路は、地域住民の生活を支えるだけでなく、観光客にとっても魅力的なスポットを結ぶルートとなっています。

道路概要

起点: 石垣市字桴海富野（沖縄県道79号石垣港伊原間線交点）
終点: 石垣市字大川（730交差点、国道390号・沖縄県道79号石垣港伊原間線交点）
総延長: 19.5km
通過自治体: 石垣市

交差する道路

沖縄県道79号石垣港伊原間線（起点、終点）
沖縄県道209号大浜富野線（起点 - 石垣市大浜真栄里山）
沖縄県道211号新川白保線（石垣市平得）
国道390号（終点）

重複区間

沖縄県道209号大浜富野線（起点 - 石垣市大浜真栄里山）
沖縄県道211号新川白保線（石垣市平得）

主な施設・トンネル

於茂登トンネル: 全長1174m。1987年開通。手づくり郷土賞（素材部門）を受賞した「於茂登トンネル杭門（玉乗り獅子）」が設置されています。
於茂登岳: 沖縄県最高峰（標高526m）。
底原ダム: 石垣市宮良に位置するダム。
サッカーパークあかんま: 石垣市宮良にあるサッカー場。
真栄里ダム: 石垣市大浜にあるダム。
八重山運輸事務所: 石垣市登野城に位置する運輸事務所。
沖縄県立図書館八重山分館: 終点付近に位置する図書館。
ンタナーラのサキシマスオウノキ群落: 国の天然記念物。特異な形状の板根を持つサキシマスオウノキの群落。

歴史

この道路の歴史は、1953年（昭和28年）に琉球政府道として、石垣市登野城 - 平得 - 新川間が名蔵一周線、大浜町大浜 - 富野間が大浜富野線として指定されたことに始まります。

当時、大浜富野線の真栄里 - 富野間は、沖縄県最高峰の於茂登岳が立ちはだかり、通行不能でした。この区間が開通したのは、1987年（昭和62年）の於茂登トンネル開通を待つことになります。

1972年（昭和47年）の沖縄本土復帰に伴い、政府道であった4路線がそのまま県道となり、それぞれ路線番号が付与されました。

1980年代には、3つの路線が見直し・統合され、現在の形に至っています。そして1987年（昭和62年）に於茂登トンネルが開通したことで、1953年の政府道指定から34年後にして、ようやく大浜から富野までの道が繋がりました。1993年（平成5年）に、大浜富野線の真栄里 - 富野間と真栄里大川線の全線が主要地方道に昇格し、現在の沖縄県道87号富野大川線となりました。

この道路は、石垣島の自然や歴史、文化を体感できる重要な道として、地域の人々の生活を支え、観光客を迎えています。

関連項目

沖縄県の県道一覧

外部リンク

沖縄県八重山土木事務所

もう一度検索