国道390号

一般[[国道]]390号：沖縄の島々を繋ぐ生命線

一般[[国道]]390号は、沖縄県最南端の石垣島から、宮古島を経て沖縄本島中部の那覇市に至る、総延長約550kmの一般[[国道]]です。その特徴は、沖縄本島以外の離島を通る唯一の国道であり、日本最南端、最西端の国道を有することです。全長の大部分を占める海上区間は約489kmにも及び、まさに島々と島々、そして島々を本島と繋ぐ、海の道を象徴する路線と言えるでしょう。

独自の経緯と歴史

国道390号の起点は、石垣島にある「730交差点」です。この交差点は、1978年7月30日、沖縄県の道路が右側通行から左側通行へ変更されたことを記念して建てられた碑が設置されています。この日付は、沖縄返還後6年目という節目の年であり、この歴史的な出来事を象徴する場所として国道390号の起点に選ばれたことは、この国道の特別な意義を物語っています。

国道390号の前身は、琉球政府道として整備された複数の路線です。本土復帰後の1975年に、これらの路線の一部が一般[[国道]]390号に昇格しました。その後、宮古島と石垣島にはバイパスが開通するなど、段階的な整備が行われ、現在の路線が形成されました。

海上区間と航路廃止

国道390号の大きな特徴の一つに、海上区間が存在することが挙げられます。石垣島～宮古島間、宮古島～那覇港間には、かつて貨客フェリーが就航していました。しかし、2008年以降、航路の廃止により、現在では旅客船による定期航路はありません。これは、国道390号が、起点・終点が他の国道と直接接続していない、珍しいケースの一つとなっています。

各島の区間と接続道路

石垣島内では、石垣港から伊原間まで、南岸と東岸に沿って道路が延びています。宮古島内では、平良港から保良まで、西岸と南岸に沿ったルートを辿ります。那覇市街地では、那覇ふ頭から旭橋交差点まで、短い区間が国道390号として整備されています。それぞれの島において、国道390号は、多くの県道と接続し、各島の交通網を支えています。具体的には、石垣島では県道79号、県道87号、県道214号など、宮古島では県道83号、県道243号、県道191号など、そして那覇市では国道58号、国道329号、国道330号、国道507号など主要幹線道路と接続されています。

地理的な位置づけ

国道390号は、その地理的な位置からも重要な意味を持ちます。石垣島の起点付近は、日本の国道の最南端、最西端となります。九州本土から約1000km離れた、北緯24度20分、東経124度9分付近に位置しており、日本の国土の広がりを象徴する存在と言えるでしょう。

まとめ

一般[[国道]]390号は、単なる道路ではなく、沖縄の島々の歴史、文化、そして交通を繋ぐ重要なインフラです。海上区間や、歴史的な背景、地理的な位置など、他の国道にはない特徴を数多く持ち、日本の国土の広がりと、その多様な地域を理解する上で、重要な役割を担っていると言えるでしょう。今後も、沖縄の社会経済の発展に貢献していくことが期待されます。

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