沖美穂

沖美穂

沖美穂（おき みほ、旧姓：増地〈ますち〉、1974年3月8日 - ）は、北海道清水町出身の元自転車ロードレース選手。現在はJKA職員として勤務する傍ら、JOC女性スポーツ専門部会員も務める。

経歴

北海道池田高等学校卒業後、佐田建設でスピードスケート選手として活躍。国際大会にも出場した。

1996年、22歳の時に橋本聖子に憧れ、自転車競技へ転向。1998年から全日本自転車競技選手権大会ロードレースで11連覇という偉業を達成。2006年と2007年にはタイムトライアルも制覇した。

2002年には、日本人女子として初めて欧州プロチーム（フランス籍のCA・マンテ・ラ・ヴィル・78）と契約。同年のトロフェ・デ・グランプールで優勝を果たした。2004年には、UCI女子ロードワールドカップ対象レースであるジーロングのレースで3位に入賞し、日本人選手として初の表彰台に立った。2006年のワールドカップ第1戦ジーロングでは2位となり、現在もアジア人最高位の記録を保持している。

オリンピックには、個人ロードレースでシドニー、アテネ、北京の3大会に出場。

国内レースでも圧倒的な強さを見せ、ジャパンカップサイクルロードレース（オープン女子の部）では1998年から2005年まで8連覇、2007年と2008年に2連覇、合計10回の優勝を果たした。2008年の同大会を最後に現役を引退。連覇を阻んだのは、当時鹿屋体育大学の学生だった萩原麻由子である。

引退後は、JOCのスポーツ指導者海外研修に参加。帰国後の2011年4月20日には、JKAとアドバイザリー契約を結び、同年5月より日本競輪学校（当時）で育成が開始される女子競輪選手への指導を開始。2013年4月から2017年3月まで、日本競輪学校（当時）初の女性教官として生徒の指導にあたった。2013年9月からはJOC女性スポーツ専門部会員を務めている。

2017年4月からは、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科博士前期課程に在籍。競輪学校教官時代に女子生徒の多くがサドルソアーズ（股擦れ）に悩んでいたことから、日本で初めてガールズケイリン選手を対象としたサドルソアーズ（股擦れ）の研究を行い、2019年3月に修士号を取得した。

沖美穂は、日本女子ロードレース界のパイオニアとして、数々の功績を残しただけでなく、引退後も後進の育成やスポーツ科学の研究に貢献している。

外部リンク

沖美穂オフィシャルサイト（引退後は未更新）
沖美穂 - サイクリングアーカイヴス（英語）
* 沖美穂 - Olympedia（英語）

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