萩原麻由子

萩原麻由子は、1986年生まれ、群馬県前橋市出身の自転車ロードレース選手です。現在はAlé–Cipolliniに所属し、国内外のレースで活躍しています。

初期の活躍

萩原選手は、群馬県立伊勢崎女子高等学校（現・群馬県立伊勢崎清明高等学校）在学中からその才能を発揮し、2004年にはアジア自転車競技選手権大会ジュニアで優勝。同年の世界選手権・ジュニア部門にも出場し、女子ジュニアロードレースで21位、タイムトライアルで30位という成績を残しました。高校卒業後は鹿屋体育大学に進学し、競技力を磨きました。

国内での躍進

2006年、萩原選手はジャパンカップサイクルロードレースのオープン女子部門で、当時9連覇中だった沖美穂選手を破り、見事優勝を果たします。その勢いのまま、ドーハアジア大会でも、カザフスタンのズルフィヤ・ザビロワ選手をはじめとする強豪を相手に、日本人女子として初の優勝を飾りました。

大学卒業後の2009年からは、株式会社あさひ（サイクルベースあさひ）に所属し、社員として働きながらレースに出場するという異色の経歴を持ちます。同年、全日本自転車競技選手権大会・個人タイムトライアルで連覇を達成し、ジャパンカップサイクルロードレースでも2度目の優勝を果たしました。

2010年には、アジア選手権でポイントレース優勝、個人タイムトライアル2位と好成績を残し、全日本選手権個人タイムトライアルロードレースでは3連覇、全日本選手権ロードレースも制覇し、国内2冠を達成しました。

オリンピックへの挑戦と海外での活躍

2012年、萩原選手はロンドンオリンピックの個人ロードレース代表選手に選出されましたが、レースは途中棄権という結果に終わります。同年11月には、イギリスのプロチームWiggle-Honda Pro Cyclingに移籍し、本格的に海外での活動を開始しました。

2013年にはChampionnat de Wallonie（ベルギー）で優勝。2014年には全日本自転車競技選手権大会のタイムトライアルとロードレースで優勝、ジロ・ローザ（イタリア）では第3ステージで3位入賞、総合19位という成績を残しました。世界選手権自転車競技大会ロードレース2014では、女子エリート個人タイムトライアルで18位に入りました。

2015年、アジア自転車競技選手権大会では、女子エリートタイムトライアルで2位、ロードレースで10位。全日本自転車競技選手権大会では、タイムトライアルで2位、ロードレースで優勝。ジロ・ローザでは第6ステージで逃げ切り優勝を果たし、ツール・ド・ブルターニュでも第3ステージで優勝しました。

2016年には、アジア自転車競技選手権大会の女子エリートタイムトライアルで優勝、ロードレースで3位入賞を果たしました。

2017年10月、イタリアのプロチームAlé Cipolliniに移籍し、現在も国内外のレースで活躍を続けています。

萩原麻由子選手は、その卓越した才能と努力で、日本の女子自転車ロードレース界を牽引してきました。今後の更なる活躍が期待されます。

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