沙耶

沙耶

日本の元女子プロレスラー、沙耶（本名：黒川 沙耶）は、1988年8月19日に生まれた。短いながらも、複数のプロレス団体に所属し、リングネームを変えながら活動したキャリアを持つ。

プロレスキャリアの始まり：JWP時代

沙耶のプロレスラーとしての歩みは、2009年10月4日にJWP女子プロレスの後楽園ホール大会で始まった。デビュー戦は牧場みのり選手を相手に行われ、当時のリングネームは「黒木 千里」だった。これはJWPにおいて、ピンキー真由香選手以来2年ぶりの新人デビューとして注目を集めた。

2010年には、自身の技術向上を目指し、様々な試合や企画に挑戦した。5月からは「嵐の五番勝負」が開始され、また5月16日にはOSAKA女子プロレスの下野佐和子選手からプロ初勝利を挙げている。同年6月には、プロレスリングWAVE主催の「Catch the WAVE」トーナメントにも出場し、他団体の選手との対戦経験を積んだ。しかし、7月4日に逆流性食道炎のため欠場となり、「Catch the WAVE」の残り試合は不戦敗となった。

10月31日に道場マッチで復帰したが、新人選手のムーン瑞月選手に敗れる結果となった。だが、11月5日のタッグマッチでムーン選手から勝利し、借りを返した。この勝利が評価され、JWPジュニア2冠王座次期挑戦者決定トーナメントへの出場が決定するも、1回戦で下野佐和子選手に敗退した。

2011年には、広田さくら選手とのタッグで「JWPタッグリーグ・ザ・ベスト2011」に参加するなど、タッグ戦線でも経験を積んだ。しかし、同年3月1日をもってJWPからの退団を発表。退団後、既に参戦が決まっていたREINA女子プロレスの大会へは、フリーランスとして出場を続けた。

新たな舞台へ：REINA時代

JWPを離れた後、沙耶はフリーランスとしてREINAのリングを中心に活動した。2011年4月3日、REINA神栖大会で退団後初の試合に臨んだ。REINAでの活動を続ける中で、彼女は同団体への正式入団を強く希望するようになる。同年6月19日の新木場大会後、堀田祐美子スーパーバイザーに対し直接入団を直訴し、その熱意に応じる形で入団のための「試練」が課されることとなった。そして、7月18日の大会での態度が認められ、REINAへの正式入団が承認された。

REINA入団後、彼女はリングネームを変更。2011年8月7日の大会より、本名と同じ「沙耶」として戦うことを選んだ。沙耶として活動する中で、2012年1月15日には、CMLL-REINAインターナショナルジュニア王座保持者であるシルエタ選手に挑戦したが、ベルト獲得はならなかった。同年5月14日、所属していたREINAが解散したため、彼女は再びフリーランスとなった。

最後の所属：ディアナ時代、そして引退

REINA解散後、沙耶は新たな所属先を探し、2012年6月27日にワールド女子プロレス・ディアナへの入団が発表された。ディアナ加入に伴い、彼女はリングネームを「KURO」と改称し、再起を図った。

しかし、ディアナでのキャリアは短期間に終わる。同年11月30日、負傷のためプロレスラーとしての引退を決断したことを表明した。デビューから約3年という、女子プロレスラーとしては比較的短いキャリアではあったが、団体を移籍し、リングネームを変えながら精力的に活動した沙耶の現役生活は、怪我により幕を閉じることとなった。

プロレス引退後、沙耶はメディアの世界にも足跡を残している。2013年には、テレビ東京で放送されたドラマ「まほろ駅前番外地」の第1話に出演した。

外部リンク

沙耶's of liberty（仮）（https://web.archive.org/web/20130606020536/http://yaplog.jp/sayakurokawa/ ウェイバックマシンによる2013年6月6日時点のアーカイブ）
黒木（@__KUR0__ X）

もう一度検索