河内長野ガス

河内長野ガス株式会社

河内長野ガス株式会社は、大阪府河内長野市に本社を置く、地域に根ざした都市ガス事業者です。河内長野市全域を供給エリアとして、市民の生活を支えるエネルギーを供給しています。

歴史

1961年9月に設立された河内長野ガスは、翌1962年7月に事業を開始しました。当初の需要家件数は172戸でしたが、1973年2月には5,000戸にまで増加し、順調に事業を拡大しているかのように見えました。しかし、その裏では設備投資の失敗やオイルショックの影響などが重なり、経営状況は悪化していました。

1974年9月、河内長野ガスは会社整理を申し立て、1977年8月には会社更生手続きを開始するという苦境に立たされました。一度は倒産という状況に陥りましたが、大阪ガスの支援を受け、再建に向けて動き出します。

再建の道のりにおいて、清見台や南海美加の台といった新興住宅地での都市ガス導入成功は大きな転換点となりました。大手プロパンガス業者との競争に打ち勝ち、都市ガスの普及を進めたことが、経営再建の大きな原動力となりました。

その後、経営努力と地域社会の協力により、当初の予定よりも5年早い1992年2月13日に会社更生手続きを終結させ、見事に再建を果たしました。

1991年1月には、ブタンエアーガス6A（7,000kcal）から天然ガス13A（11,000kcal）への熱量変更作業を開始し、同年3月には全戸での熱量変更を完了させました。これにより、より効率的で環境負荷の少ないエネルギー供給を実現しています。

現在

再建後も河内長野ガスは、地域社会への貢献を続けながら事業を拡大しています。1994年2月にはリビングセンターを増築し、1996年12月には供給管理センターを竣工させ、設備の拡充を図っています。2007年3月時点での需要家件数は21,624戸に達し、地域に不可欠なインフラ企業として、その役割を果たしています。

営業エリア

• - 河内長野市

沿革

• - 1961年（昭和36年）9月 - 設立
• - 1962年（昭和37年）7月 - 事業開始、需要家件数172戸
• - 1973年（昭和48年）2月 - 需要家件数5,000戸
• - 1974年（昭和49年）9月 - 会社整理申し立て
• - 1977年（昭和52年）8月 - 会社更生手続き開始
• - 1985年（昭和60年）1月 - リビングセンター竣工
• - 1991年（平成3年）1月 - ブタンエアーガス6Aから天然ガス13Aへ熱量変更作業開始
• - 1991年（平成3年）3月 - 全戸天然ガス13Aへ熱量変更完了
• - 1992年（平成4年）2月13日 - 会社更生手続終結
• - 1994年（平成6年）2月 - リビングセンター増築竣工
• - 1996年（平成8年）12月 - 供給管理センター竣工
• - 2007年（平成19年）3月 - 需要家件数21,624戸

参考文献

• - 河内長野ガス株式会社『倒産から再建へ 更生手続、天然ガス転換をともに終えて』1993年3月31日

外部リンク

• - 河内長野ガス

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