河原浜町

河原浜町（かわらはままち）

河原浜町は、群馬県前橋市の北東部に位置する地域です。かつては勢多郡大胡町の大字河原浜の一部であり、平成の大合併を経て前橋市に編入されました。この地域の郵便番号は371-0224です。総面積は2013年時点で2.02平方キロメートルとなっています。

地理

地理的には、上毛三山の一つである赤城山の南側、なだらかな山麓地帯に広がっています。地域の西側には荒砥川が流れており、この河川の左岸に沿って地域が形成されています。周囲は自然豊かな環境に囲まれています。

歴史

河原浜という地名は、江戸時代にはすでに存在していたとされています。この地域の歴史をたどると、支配者がめまぐるしく変わったことがわかります。江戸時代初期には大胡藩の領地でしたが、その後、元和3年（1617年）には前橋藩の領地となりました。さらに時代が下り、天保14年（1843年）には幕府直轄領となり、最終的には旗本小笠原氏の領地と武蔵岩槻藩の領地に分かれて支配されることになります。

特に、牧野氏が居城とした大胡城およびその城下町の武家地には、河原浜の一部が充てられていた時期があります。これは、河原浜町が古くから大胡の中心部と深いつながりを持っていたことを示しています。しかし、寛永年間（1624年-1644年）になると、城代が廃止され、かつて武家屋敷があった場所も撤去されたと記録されています。

近代に入ると、行政区画の大きな変遷がありました。1889年（明治22年）に市町村制が施行された際、河原浜は周辺の1町7村が合併して誕生した南勢多郡大胡村の一部となり、「大字河原浜」と位置づけられました。その後、1896年（明治29年）の郡統合により、東群馬郡と南勢多郡が統合されて勢多郡が成立し、河原浜は勢多郡大胡村の大字となりました。1899年（明治32年）には大胡村が町制を施行し、勢多郡大胡町大字河原浜となります。この体制はしばらく続きましたが、平成の大合併により、2004年（平成16年）には大胡町が宮城村、粕川村とともに前橋市に編入され、現在の群馬県前橋市河原浜町が誕生しました。

人口と世帯数

この地域の人口や世帯数に関する情報は、2017年（平成29年）8月31日現在のデータが示されています。地域の規模や変遷を知る上で重要な情報となります。

小・中学校の学区

前橋市立の小・中学校に通う場合、河原浜町の学区は定められています。住民は指定された学校へ通学することになります。

交通

河原浜町内に鉄道駅はありません。最寄りの鉄道駅は、近隣の茂木町にある上毛電気鉄道上毛線の大胡駅が利用可能です。

バス交通としては、赤城タクシーが運行するデマンドバス方式の「ふるさとバス」が利用できます。これは地域の公共交通を補完する役割を担っています。

主要な道路としては、群馬県道333号上神梅大胡線と群馬県道16号大胡赤城線が地域内を通過しており、周辺地域との交通の要衝となっています。

主な施設・名所

地域内には、教育施設として前橋市立大胡東小学校があります。また、前橋市大胡体育館のような公共施設も整備されています。歴史的な名所としては、大胡神社や大胡城跡があり、地域の歴史や文化に触れることができます。

防災

防災の観点から、河原浜町が避難対象区域となった場合、町内にある前橋市立大胡東小学校が避難所として指定されています。また、前橋市大胡体育館は指定緊急避難場所に指定されており、災害時の避難場所としての役割を果たします。

出典

この地域の情報は、『角川日本地名大辞典 10 群馬県』（「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編、角川書店、1988年7月8日、ISBN 4-04-001100-7）などを参考文献としています。

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