河和町

河和町（こうわちょう）

河和町は、かつて愛知県知多郡に存在した町です。その歴史は、明治時代の町村合併・分立に深く関わっています。

歴史

1878年（明治11年）に郡区町村編制法が施行された際、河和村、浦戸村、古布村が合併し、三和村が誕生しました。しかし、わずか6年後の1884年（明治17年）には、三和村は再び河和村、浦戸村、古布村に分立します。

その後、1889年（明治22年）に河和村と浦戸村が合併し、新たな河和村が発足しました。そして、1903年（明治36年）には、河和村が町制を施行し、河和町が正式に成立しました。

1906年（明治39年）には、河和町は布土村、豊丘村の一部と合併し、さらに規模を拡大しました。しかし、1955年（昭和30年）に野間町と合併し、美浜町が発足したことにより、河和町としての歴史は幕を閉じました。

鉄道

河和町には、名古屋鉄道河和線が敷設されており、以下の駅が存在していました。

布土駅
河和口駅
時志駅
河和駅

これらの駅は、地域住民の足として、また物資の輸送に重要な役割を果たしていました。

その他

1943年（昭和18年）には、現在の美浜町域に、追浜海軍航空隊知多分遣隊である「河和海軍航空隊」が組織されました。この航空隊は、整備兵を養成する「第一河和空」と、水上機操縦員を育成する「第二河和空」という、性質の異なる二つの組織で構成されていました。これは、太平洋戦争中に重要な役割を果たし、地域の歴史に大きな影響を与えました。

関連文献

笹本力太郎『河和町史』1916年。

関連項目

愛知県の廃止市町村一覧

河和町は、その短い歴史の中で、幾度かの合併・分立を経験し、地域の変遷を象徴する存在でした。鉄道の敷設や海軍航空隊の設立など、その歴史は今日の美浜町に繋がっています。

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