河村和登

河村和登：地方自治に尽力した政治家

河村和登氏（1939年9月25日生まれ）は、山口県を拠点に活動した政治家です。彼は、徳山市長および周南市長を歴任し、地方自治の発展に大きく貢献しました。

経歴

河村氏は、山口県立徳山商工高等学校を卒業後、日本精蠟に勤務。その後、徳山市連合青年団長や山口県連合青年団副団長を歴任し、地域社会への関与を深めました。

1967年、27歳で徳山市議会議員に初当選。1999年までの長きにわたり市議会議員を務め、そのうち6期は徳山市議会議長として市政を支えました。

1999年、59歳で徳山市長に就任。2003年には、新設合併に伴い初代周南市長（63歳）に就任し、2007年の任期満了まで務めました。

市長としての主な取り組み

河村氏は、徳山市長および周南市長として、以下のような様々な政策を推進しました。

徳山市長時代 (1999年-2003年)

都市基盤整備: 地籍調査の開始、徳山競艇場西スタンドの完成、徳山下松港の岸壁整備などを推進しました。
地域活性化: 中心市街地活性化基本計画の策定、徳山駅ビルの買い取りと交流拠点施設整備計画の策定、まちづくり総合計画の策定などを行いました。
子育て支援: 子育て交流センターやファミリーサポートセンターの開設、「とくやま子どもサポートプラン」の策定など、子育て世代への支援を強化しました。
IT推進: インターネット博覧会への出展、徳山市IT推進本部の設置など、情報技術の活用を推進しました。
合併協議: 下松市、新南陽市、熊毛町、鹿野町との合併協議を主導し、周南市誕生への道筋をつけました。

周南市長時代 (2003年-2007年)

構造改革: 環境対応型コンビナート特区の認定、徳山下松港のリサイクルポート指定など、構造改革を推進しました。
子育て支援: 乳幼児医療費助成、保育料の第2子目以降無料化、私立幼稚園保護者補助金など、子育て支援策を拡充しました。
文化振興: 映画「ロボコン」の誘致、山田家本屋の復元、「中国、九州よさこい大会」の誘致など、文化振興に力を入れました。
新幹線停車: 新幹線のぞみ徳山駅停車を実現し、交通の利便性を向上させました。
環境問題: 「周南市地域省エネルギービジョン」の策定、コンビナート企業からの電力供給の実現、「周南市環境基本計画」の策定など、環境問題への取り組みを強化しました。
行政改革: ISO9001の認証取得、徳山駅周辺整備構想の策定など、行政システムの効率化と市民サービスの向上を目指しました。
防災対策: 消防緊急情報指令システムの運用開始など、市民の安全・安心を守るための対策を強化しました。
* 市民活動の推進: 周南市市民憲章の制定、いき物と人、共生の里を考える会議の開催など、市民参加型のまちづくりを推進しました。

栄典

河村氏は、長年の功績が認められ、1997年に藍綬褒章（自治功労）、2009年には旭日中綬章を受章しました。

河村和登氏は、地方自治の発展に大きく貢献した政治家として、その功績は長く記憶されることでしょう。

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