河田正也

河田正也：多岐にわたる分野で活躍する実業家

河田正也（かわた まさや）は、1952年4月20日生まれの実業家です。日清紡ホールディングスにおいて、代表取締役社長、そして代表取締役会長を歴任しました。また、日本学生卓球連盟会長、日本卓球協会会長を務めるなど、スポーツ界にも貢献しています。

生い立ちと学歴

山口県下関市出身の河田氏は、下関市立東部中学校、山口県立下関西高等学校を経て、1975年に一橋大学経済学部を卒業しました。大学時代は、石弘光ゼミに所属し、卓球部でも活動しました。卓球部では、1年後輩に川嶋文信氏（元三井物産副社長）、3年後輩に山添茂氏（丸紅副会長）がいました。また、伊藤邦雄一橋大名誉教授は大学時代の同級生です。

日清紡でのキャリア

大学卒業後、河田氏は日清紡株式会社に入社しました。大阪、東京での営業や富山工場での労務担当を経て、長らく人事部門でキャリアを積みました。その後、コンティネンタル・テーベスへの出向、人事部長兼労政部長、執行役員人事本部長兼経理本部副本部長などを歴任しました。さらに、取締役兼執行役員事業支援センター副センター長、初代日清紡ブレーキ代表取締役社長、日清紡ホールディングス経営戦略センター副センター長兼新規事業開発本部長兼日清紡ケミカル代表取締役社長、日清紡ホールディングス取締役専務執行役員兼日清紡メカトロニクス代表取締役社長、日本無線監査役など、幅広い役職を経験しました。

2013年6月には、日清紡ホールディングスの代表取締役社長に就任しました。当時、海運不況により船舶用通信機器事業の収益が低下する中、2011年に買収したブレーキ摩擦材事業に注力し、海外展開を積極的に進めました。また、2017年には相談役制度の廃止を決定し、最後の相談役であった鵜澤静氏と共にNHKに出演し、外国人投資家からの不透明感に対する指摘に応え、制度廃止の背景を説明しました。2019年には代表取締役会長に就任しました。

その他の活動

2021年には、日本学生卓球連盟会長、明治ホールディングス取締役、セントラル硝子取締役に就任しました。その他、根津美術館評議員、日本卓球協会評議員、旭陵同窓会東京支部長、中小企業研究センター顧問なども歴任しています。

2020年6月には、日本卓球協会の新会長に就任することが決定しました。これらの役職を通じて、河田氏は経済界だけでなく、スポーツや文化、教育など幅広い分野でそのリーダーシップを発揮しています。

河田正也氏は、実業家としての卓越した手腕に加え、スポーツ界への貢献、多岐にわたる分野での活動を通じて、社会に大きな影響を与え続けています。

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