河野正美

河野 正美のプロフィール

河野 正美（かわの まさみ、男性、1961年6月30日生まれ）は、日本の精神科医および政治家であり、医療法人済世会の理事長である。彼は以前、衆議院議員としても活動し、合計で2期を務めた。

経歴

河野は東京都世田谷区で生まれ、初等教育は成城学園初等学校で受けた。その後、福岡県糟屋郡篠栗町に移住し、西南学院中学校を卒業。1980年には西南学院高等学校を卒業し、1990年に愛知医科大学医学部を卒業した。1994年には九州大学大学院の医学研究科に進学し、1998年に単位取得退学となるが、2001年に医学博士号を取得した。

河野は1998年4月から医療法人済世会河野病院の院長に就任し、2005年には医療法人済世会の理事長となる。その後、医療制度の改善を目指して政治活動を始め、2012年6月にはたちあがれ日本の福岡県第四選挙区支部長に就任した。

政治活動

福岡県病院協会の理事や粕屋医師会の理事を務めるなど、地域医療の発展に寄与してきた河野は、また福岡県精神科病院協会の役職も歴任した。2012年11月には太陽の党に参加し、その後日本維新の会に合流して同党の福岡県第四支部長として活動する。12月の第46回衆議院議員総選挙に立候補し、選挙区では自由民主党の宮内秀樹に敗れたが、比例九州ブロックで復活当選を果たした。

その後、2014年12月の第47回衆議院議員総選挙でも再度出馬し、宮内に敗れながらも比例で復活当選した。2017年の第48回衆議院議員総選挙では、福岡4区から日本維新の会の公認に加えて希望の党の推薦を受けたが、またもや宮内に敗北し、比例でも復活を果たせず落選した。この選挙後、河野は政界を引退する意向を発表した。

その後も政治活動を継続し、2021年には自民党から次回の衆議院選挙に出馬することが発表され、比例九州ブロックから出馬したが再び落選。2024年の第50回衆議院議員選挙でも同様に比例九州ブロックから出馬予定だが、結果は依然不明である。

政策スタンス

河野は政治的スタンスにおいて、憲法9条の改正と集団的自衛権の行使を支持しているが、アベノミクスには否定的な見解を示している。また、原発が日本に必要であるとの立場を取る一方で、村山談話や河野談話に対しては見直しの必要はないとし、ヘイトスピーチに対する法規制を支持している。

選択的夫婦別姓制度の導入については、議論が必要だとしつつも、自身の意見は慎重である。女性宮家には反対の立場を表明している。

所属議員連盟と著書

河野は子どもの貧困対策推進議員連盟、日本会議国会議員懇談会、みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会のメンバーでもある。著書には『これだけは知っておきたいこころの医療』や『これだけは知っておきたいこころのケア』があり、多くの読者に医療についての見識を提供している。

家族

河野の父、河野正は日本社会党所属の政治家として衆議院議員を8期務めた。また、父方の祖父は福岡市議会議員の河野政次郎、母方の祖父は日本陸軍の軍人である横山静雄であり、河野の家族は代々政治や社会に影響を与える存在であった。

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