みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会

靖国神社に参拝する国会議員の会について

靖国神社に参拝する国会議員の会は、日本の超党派に属する議員連盟で、1981年に設立されました。この団体は、国会議員が靖国神社を訪れ、祀られる英霊への尊意を表することを目的としています。具体的には、春季・秋季の例大祭や終戦記念日である8月15日に神社を訪れる活動を行っています。

この会には、自民党、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、参政党などからの議員が参加していますが、公明党、共産党、れいわ新選組、社民党からのメンバーは含まれていません。

組織の歴史

この会は、初代会長に竹下登、初代幹事長に橋本龍太郎、初代事務局長には村上正邦が就任し、国会議員が靖国神社に参拝することを促進する活動が展開されてきました。1980年代後半には、与野党が変動する中で参拝の意義が見直され、一時的に「みんなで靖国神社に参拝する新生党国会議員の会」が結成されましたが、その後再合流し、現在の形に至ります。

特に、国会議員の中には、靖国神社参拝に反対の声もあり、参拝が議論されるテーマとなることが多く、特に終戦記念日や季節ごとの例大祭には集中的にメンバーが参拝する傾向があります。

近年の参拝状況

近年の参拝では、2021年12月7日、自由民主党から87名、日本維新の会から8名などの計99名の議員が靖国神社を参拝しました。この参拝は2021年の秋季例大祭に延期されたもので、コロナウイルスの影響によって参拝が一時中断された後の再開を意味しています。

過去の終戦日においても、さまざまな議員が靖国神社を訪れる中、特に2008年から2019年にかけて、毎年多くの現職議員が集団参拝を行ってきました。2014年には自民党などから84名の議員が参拝した例もあり、議員の参拝数は年々変動しているものの、超党派での活動が持続しています。

周辺国の反応

靖国神社の参拝問題は、周辺国からの関心を呼び起こします。特に韓国や中国からは、歴史認識に関する批判が寄せられることが多く、2021年12月7日の参拝に対しても韓国政府は「深い憂慮と遺憾の意」を表明し、日本側に対して過去の歴史に対する省察を求めています。一方、中華人民共和国政府も同様に、日本が歴史を反省しない姿勢を強く非難しています。

結論

靖国神社に参拝する国会議員の会は、設立から数十年の間、日本の政治における重要なテーマの一つとして存在し続けています。その活動は、特定の議員に限らず超党派で行われ、今後も議論を呼ぶ存在であることは間違いありません。参拝を通じて何を象徴し、どのようなメッセージを発するのか、国際社会の注目が集まる中、さらなる動向が注視されています。

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