日本会議国会議員懇談会

日本会議国会議員懇談会とは

日本会議国会議員懇談会（にっぽんかいぎ こっかいぎいんこんだんかい）は、日本で最も大きな右派・保守系団体である日本会議を支援するために設立された、超党派の議員連盟です。この団体は1997年5月29日に発足し、以来、日本の政治における保守派の影響を及ぼす重要な存在となっています。

設立の背景

日本会議は1997年5月30日に、「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」を統合する形で創設されました。この組織は、日本の伝統や文化を守ることを目的としており、多くの有名な文化人や財界人、旧日本軍の関係者が関与しています。その設立に先立つ5月29日、自由民主党の小渕恵三や森喜朗、新進党の小沢辰男などが中心となって、日本会議国会議員懇談会が結成されました。設立当初は189人の国会議員が参加し、会長には島村宜伸が、幹事長には平沼赳夫、事務局長には小山孝雄が就任しました。

メンバーの成長

日本会議国会議員懇談会のメンバーは年々増加しており、2013年には252名、2014年には289名に達しました。この増加は、特に自由民主党に所属する議員の参加によるものであり、選挙を通じて保守系の議員が増えることで、より影響力を強める結果となっています。また、旧民主党や民進党内の保守派、さらには日本維新の会の議員なども参加しており、多様な議員が結集しています。

主な活動内容

日本会議国会議員懇談会は、組織の目的に沿って特定の政策立案や運動を支援しています。一つは、日本国憲法の改正であり、また選択的夫婦別姓制度や外国人地方参政権の付与を阻止することに力を入れています。さらに、女系天皇や女性宮家の問題についても、男系維持の観点から議論を進めています。また、歴史教科書の見直しや慰安婦問題など、歴史認識の正当化にも関与しています。政府の内閣総理大臣が靖国神社を参拝することを促進したり、日本固有の領土を守る運動を展開することもその一環です。

2015年の時点で、国会議員の約4割がこの団体に参加しています。多くのメンバーは『神道政治連盟国会議員懇談会』や『みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会』といった他の議員連盟にも参加していることが確認されています。

安倍晋三との関係

特に安倍晋三前首相との関係は強く、彼の内閣では多くのメンバーが入閣しました。第一次安倍内閣の際には、内閣メンバーの多くが日本会議国会議員懇談会に所属していました。これは日本会議と安倍元首相の政治的思想が密接に結びついていることを示しており、以来、 successive administration においても同様の傾向が見られています。

見解と批判

日本会議に対する批判は多く、様々な意見があります。慶應義塾大学名誉教授の小林節は、日本会議のメンバーには戦前の日本に回帰したいという思想を持つ人々が集まっているとの見解を示しています。一方で、日本会議側からは「戦前回帰を目指す集団との誤解」であると反論されることもあります。このように、日本会議は賛成派と反対派の間で激しい議論が交わされています。

まとめ

日本会議国会議員懇談会は、日本の保守派が集結する場として明確な役割を果たしており、さまざまな国民運動を促進しています。しかし、その活動や思想は賛否が分かれるところであり、議員連盟としての姿勢や目的については今後も注目されるでしょう。

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