河野海岸有料道路

河野海岸有料道路

河野海岸有料道路（こうのかいがんゆうりょうどうろ）は、福井県敦賀市の大比田から南条郡南越前町の河野へと至る全長9.2キロメートルの有料道路です。この道路は越前・河野しおかぜラインという愛称でも知られ、現在は無料で利用できるようになっています。起点側の3.3キロメートルは福井県道204号大谷杉津線（新道）に、終点側の5.9キロメートルは国道305号（支線）に接続しています。

概要

福井県嶺南地域と近畿エリア、中京エリアを結ぶ経路として、また、越前海岸沿岸に点在する美しい観光地とを結ぶ最短ルートとして設計されました。1978年（昭和53年）に供用が開始され観光客の利用を促すことを目的とした事業であり、道自体は越前加賀海岸国定公園内の風光明媚な海岸線を沿った位置にあります。道路の部分には、湾曲する区間は海上橋で、突出する部分はトンネルで効率的に結ばれています。

この道路は2車線で構成され、福井県道路公社が管理を行っていましたが、2008年（平成20年）9月30日に無料化され、現在はどなたでも費用を気にすることなく利用できるようになっています。なお、この道路は時折高波の影響で通行止めになることもあります。特に、厳しい天候の際には安全を考慮して通行を制限する場合があるため、通行する際は注意が必要です。

歴史

• - 1978年（昭和53年）9月30日 - 全線が開通し、供用を開始。
• - 2004年（平成16年）10月 - 利用料金の約半額に割引する社会実験を実施しました。この割引は同年12月まで続きました。
• - 2006年（平成18年）11月1日 - 夜間（毎日19時から翌日8時）の料金所を無人化し、夜間無料開放を実施。
• - 2008年（平成20年）

- 9月29日 - 償還期限を迎え、同日19時には料金所が閉鎖されました。
- 9月30日 - 福井県へ移管され、道路が無料で利用できるようになりました。

• - 2022年（令和4年）8月 - 土砂崩れが発生し通行止めとなりましたが、同年8月26日に通行止めが解除され、以後片側交互通行を実施しました。

接続道路

起点は福井県道204号大谷杉津線に直結しており、敦賀市街方面にもアクセス可能です。また、終点は国道305号現道に接続しています。起点側では、国道8号（旧敦賀道路料金所跡付近）へのアクセスも提供されています。

交通量

2006年度のデータによれば、この道路の利用状況は以下の通りです。

• - 普通自動車：149,034台
• - 大型車：4,503台
• - 自動二輪車、軽車両等：931台
• - 料金収入：130,884,412円
• - 管理業務費：100,905,607円

関連項目

関連する情報として、無料開放された道路一覧や敦賀トンネル、8号防災などがあります。福井県の土木部道路建設課による公式インフォメーションも提供されています。

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