河間府

河間府（かかんふ）について

河間府は、中国にかつて存在した地方行政区画です。その歴史は、北宋時代に瀛州が昇格して河間府となったことに始まります。この地域は、現在の河北省滄州市の西部に位置していました。

北宋時代

1108年（大観2年）、北宋によって瀛州が河間府に昇格しました。当時の河間府は、河北東路に属し、河間・楽寿・束城の3県を管轄していました。

金の時代

金の時代になると、河間府は引き続き河北東路に属し、管轄する県は河間と粛寧の2県となりました。

元の時代

1265年（至元2年）、モンゴル帝国（元）によって河間府は河間路総管府と改められました。元の時代の河間路は中書省に属し、録事司と河間、粛寧、斉東、寧津、臨邑、青城の6県、さらに滄州に属する清池、楽陵、南皮、無棣、塩山の5県、清州に属する会川、靖海、興済の3県、献州に属する楽寿、交河の2県、莫州に属する莫亭、任丘の2県、陵州を合わせた、1司6県6州州領17県を管轄する広大な地域となりました。

明の時代

1368年（洪武元年）、明朝が成立すると、河間路は再び河間府と改められました。明の時代の河間府は北直隷に属し、河間、献、阜城、粛寧、任丘、交河、青、興済、静海、寧津の10県と、景州に属する呉橋、東光、故城の3県、滄州に属する南皮、塩山、慶雲の3県の、合わせて2州16県を管轄しました。

清の時代

清の時代になると、河間府は直隷省に属するようになります。この時の管轄地域は、河間、献、阜城、粛寧、任丘、交河、寧津、呉橋、東光、故城の10県と、景州の1州を管轄していました。

廃止

1913年、中華民国が成立すると、河間府は廃止され、その歴史に幕を閉じました。

河間府は、その長い歴史の中で、中国の政治、経済、文化に重要な役割を果たしてきました。その管轄地域や所属は時代とともに変化しましたが、この地域は常に重要な拠点として認識されていました。

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