沼津機関区

沼津機関区

沼津機関区は、かつて静岡県沼津市に存在した日本国有鉄道（国鉄）の車両基地です。沼津駅に隣接して設けられていました。

概要

1886年（明治19年）12月1日、東海道本線の横浜駅（現在の桜木町駅） - 熱田駅間の建設工事に伴い、箱根越え区間（現在の御殿場線）の工事拠点として設置されました。当初は沼津機関庫という名称でしたが、1936年（昭和11年）に沼津機関区と改称されました。

東海道本線で使用された蒸気機関車、のちに電気機関車の一大基地として機能し、特急「燕」を牽引したC51形蒸気機関車などが配置されました。また、身延線、御殿場線用の電車も配置されていました（身延線の電車は1969年に富士電車区の検修部門と統合）。

国鉄最末期の1986年（昭和61年）の夏休み期間中には、創立100周年を記念した一般公開イベント「Locomotive Fair in 沼津」が開催されました。しかし、実際に100周年を迎える同年12月1日を待たずして、国鉄最後のダイヤ改正が行われた同年11月1日をもって機関車基地としての役目を終えました。

配置されていた機関車は他の車両基地へ、身延線と御殿場線用の電車は静岡運転所へと移されました。なお、「いこい」については名古屋車両区に転出後も沼津に常駐していました。乗務員部門は1987年3月に沼津運転区となり、民営化後には車掌部門を統合し沼津運輸区となっています。

廃止後、跡地では都市再開発が行われ、「キラメッセぬまづ」などの施設が建設されました。また、沼津駅南口には当区所属だったC58 230号機の部品を使った記念碑が建てられています。

配置車両

配置車両の所属略号は「静ヌマ」と「沼」でした。

蒸気機関車

2120形（在籍1931年-1955年）
2700形（在籍1928年-1931年）
9750形（在籍1931年-1933年）
C51形（在籍1931年-1933年）
C53形（在籍1931年-1933年）
D50形（在籍1931年-1939年、1947年）
C52形（在籍1933年-1935年）
2500形（在籍1935年、1949年）
1000形（在籍1937年-1943年）
9600形（在籍1936年-1938年）
10形（在籍1943年）
D51形（在籍1947年-1953年）
D52形（在籍1947年-1959年）
C11形（在籍1951年-1961年）
8620形（在籍1955年-1959年）
C50形（在籍1955年-1965年）
2400形（在籍1957年）
1200形（在籍1913年）
1700形（在籍1928年-1930年）
8700型（在籍1913年）
8850形（在籍1913年）
9150形（在籍1913年）
9800形（在籍1913年.1928年）
9850形（在籍1913年）
C58形（在籍1961年-1968年）

電気機関車

ED54形（在籍1935年-1937年）
EF52形（在籍1935年-1951年）
EF53形（在籍1935年-1953年）
EF54形（在籍1935年-1943年）
EF55形（在籍1937年-1949年）
EF56形（在籍1939年-1949年、1957年）
EF10形（在籍1941年-1943年、1955年-1965年）
EF12形（在籍1941年）
EF57形（在籍1941年-1955年）
EF13形（在籍1946年、1949年）
EF58形（在籍1947年-1953年、1957年-1961年）
ED24形（在籍1953年）
EF15形（在籍1953年-1963年）
EF18形（在籍1953年-1954年）
EF60形（在籍1965年-1986年）
EF50形（在籍1953年）
EF65形（在籍1964年-1986年）
ED62形（在籍1985年）

電車

クモハ60
クモハ14
クモハ43
クモハ51
クモハユニ44
クハ16
クハ47
クハ55
クハ68
サハ45
サハ48
クエ28
クモヤ22
クモハ12
クモヤ90
33系（牽引車代用）
40系（御殿場・身延線用）
42系（身延線用）
50系（身延線用・牽引車）
51系（身延線用）
72系（御殿場線用）
62系（2代。身延線用）
115系電車
クモユニ143形
クモヤ145形

気動車

10系（御殿場線用）キハ51形
キハ10
キハ11
キハ16
キハ17
キハ20
キハ28
キハ50
キハ51
キハ55
キハ58
キハ60

ディーゼル機関車

DE10（在籍1979年-1983年）
DE11（在籍1969年-1983年）

関連項目

* 日本の車両基地一覧

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