法政大学アリオンコール

法政大学アリオンコールについて

法政大学アリオンコールは、法政大学の音楽団体として80年以上の伝統と歴史を誇る男声合唱団です。通称「アリオン」として知られ、顧問指揮者には田中信昭氏が就任しています。アリオンは1928年に法政大学YMCAを母体として創立し、1930年には初の演奏会を開催しました。その後、戦争や混乱の中で一時活動を中断しつつも、今日までその活動を継続しています。

アリオンの団名は、紀元前7世紀のギリシャの詩人・音楽家「アリオン」から名付けられたもので、その文化的なルーツにも重きを置いています。特に、アリオンは現代音楽を取り入れることに力を入れており、委嘱作品や初演の曲を含む演奏会をほぼ毎年行っています。

歴史的な沿革

アリオンコールの歩みは長く、1928年の創立以来、数々の重要なイベントを経てきました。1940年には初の定期演奏会を日比谷公会堂で開催し、これが現在でも続く定期演奏会の起点となっています。一方で、第2次世界大戦の影響で活動が一時中断されたり、所属人数の減少から演奏会を中止するなどの困難も経験しています。

最近では、2014年に団員数の減少に伴い、定期演奏会が中止され、アリオンの運営において新たな変革が求められました。それに応じて、2016年からは女声団員の募集を開始し、常任指揮者に蓮沼喜文氏を迎え、新たなステージへと進み始めました。

活動内容

アリオンコールの演奏活動は多岐にわたります。定期演奏会や東京六大学合唱連盟との合同演奏会、さらに関西大学グリークラブとの交歓演奏会など、さまざまな場で演奏を行っています。特に偶数年には東京と大阪で交互に開催される交歓演奏会は、アリオンの伝統あるイベントの一つです。

アリオンの特徴として、邦人作曲家への委嘱活動があり、30曲以上の委嘱作品を発表してきました。これにより、多くの作品が出版や録音、再演の機会を得ています。委嘱作品には、池辺晋一郎や柴田南雄などの著名な作曲家による作品が含まれています。

重要な作品とディスコグラフィー

アリオンコールは、音楽界での存在感を強めるため、さまざまなレパートリーを持つディスコグラフィーを残しています。過去には柴田南雄の音楽や、邦楽器と打楽器・声のための作品など、色彩豊かな演奏を行ってきました。特に、合唱のためのシアターピースの演奏や、名だたる作品の演奏が評価されています。

今後の展望

現在、アリオンコールは歴史的な背景とともに、新たな仲間を迎え入れ、多様な音楽表現を追求し続けています。未来への挑戦として、さらなるメンバーの募集やより多くの演奏機会の拡充を図り、音楽の楽しさと深さを広める活動を続けていくことでしょう。

もう一度検索