法政大学体育会アメリカンフットボール部

法政大学体育会アメリカンフットボール部 オレンジ

法政大学体育会アメリカンフットボール部は、法政大学の強化クラブの一つとして活動するアメリカンフットボールチームです。英語での名称はHosei Univ. American Football Team。チームの愛称は「法政大学オレンジ（Hosei Univ. Orange）」で、創部は1935年に遡る長い歴史を持っています。現在、チームは関東学生アメリカンフットボール連盟の最上位リーグである1部リーグTOP8に所属し、その伝統として攻撃的なプレースタイルを特徴としています。

名称の変遷とチームカラー

現在の愛称「オレンジ」は、2016年度から使用されています。それ以前は「トマホークス」という愛称でしたが、この名称が先住民の使用する斧に由来することから、人種差別問題を回避すべく名称変更が実施されました。愛称の変更に伴い、ユニフォームとヘルメットのデザインも一新されています。

チームカラーは、法政大学のスクールカラーでもある「暁オレンジ」と「青空ブルー」です。暁オレンジは、生命を支える太陽を象徴しており、チームの活力や情熱を表しています。一方、青空ブルーは自由を象徴し、これは法政大学の理念の一つである「自由と進歩」を体現する色として、法政大学オレンジのスタイルを表現しています。

輝かしい戦績

法政大学オレンジは、学生アメリカンフットボール界において数々の輝かしい成績を収めています。

関東リーグ戦: 優勝21回 (1972-1973, 1992, 1994-2001, 2003-2006, 2008-2009, 2012, 2021, 2023, 2024)
甲子園ボウル (全日本大学選手権西日本代表校決定戦): 優勝5回 (1972, 1997, 2000, 2005-2006)
東西大学王座決定戦: 15回出場し、うち5回で栄冠を掴んでいます（1997年の関西学院大学戦では両校優勝）。
全日本大学選手権大会・決勝戦: 3回出場 (2009, 2012, 2024)
TOKYO BOWL (東西大学対抗戦): 3回出場し、2回勝利しています (2014, 2017, 2019)
ライスボウル: 5回出場

特に、2005年と2006年には甲子園ボウルを連覇し、歴史に名を刻みました。また、関東リーグ戦においては1994年から2001年にかけて8連覇を達成したほか、2004年から2014年にかけては驚異の73連勝を記録しています。これらの記録は、チームの黄金時代を物語るものです。

定期戦と交流戦

伝統的な定期戦として、1948年に始まった関西大学との対戦があります。通算成績は法政が51勝を挙げ、関西大学の19勝を上回っています。また、日本大学との定期戦は1969年に始まり、一時期中断を経て再開されています。これまでの対戦成績は、法政の11勝に対し、日本大学が24勝、3引き分けとなっています。

交流戦であるヨコハマボウルには8回出場し、通算成績は6勝2敗と勝ち越しています。主な対戦として、1997年には関西学院大学に57対25と大勝するなど、強豪相手に勝利を収めています。

チームを彩ったOBたち

法政大学オレンジからは、日本アメリカンフットボール界で活躍する数多くの優秀な選手や指導者を輩出しています。チーム創設に貢献し、初代監督兼プレーヤーを務めた保科進氏は、日本アメリカンフットボールの殿堂顕彰者となっています。その他、実業家としても成功し、チームの監督や総監督、シニアアドバイザーを歴任した安田秀一氏（OL）、他大学で指導者となった井川卓朗氏（QB）、社会人リーグやプロスポーツ界（競輪）に進んだ白木周作氏（RB）、中井勇介氏（LB）、丸田泰裕氏（RB）、菅原俊氏（QB）、原卓門氏（RB）、栗原嵩氏（WR）、さらにはタレントとして活動する徳田浩至氏（DL）など、多彩なOBたちがそれぞれの分野で活躍しています。

長い歴史と輝かしい実績を持つ法政大学オレンジは、関東学生リーグにおいて常に優勝争いに絡む強豪として、日本の大学アメリカンフットボール界を牽引し続けています。

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