法華講

法華講の概要

法華講（ほっけこう）または法華講衆（ほっけこうしゅう）は、日本の仏教、特に法華宗における信徒団体の一形態です。この文章では、主に日蓮正宗に関連する法華講について詳述します。

日蓮正宗法華講の指導

日蓮正宗法華講の本部は、東京に位置し、現在の指導者には次の三名がいます。

• - 八木日照：東京・法道院主管、総監。
• - 水島日叡：所沢・能安寺住職、宗務院教学部長。
• - 阿部日明：東京・常在寺住職、宗務院布教部長。

なお、2013年5月の時点では、総講頭は不在ですが、大講頭には星野浩一郎が就任しており、他に6名の大講頭がいます。大講頭の人数は、宗制宗規によって制限されています。

歴史と組織構成

法華講は1962年に総本山第66世日達の代に日蓮正宗法華講連合会を設立し、その結果信徒団体としての組織化が推進されました。この連合会の本部は総本山大石寺に置かれ、日蓮正宗各寺院にはその支部があります。各布教区内にある寺院には地方部が構成されており、特に富士地方部は大石寺塔中の各坊において法華講が組織されています。一部の寺院では、信徒数が多いために支部が2つ以上存在しています。また、東京都墨田区には法華講連合会の富士会館があり、東京第一地方部が同じく存在しています。

法華講連合会は、各寺院法華講の連合組織であり、信徒と住職との間には直接的な師弟関係が存在しています。そのため、連合会の目的は指導体制ではなく、組織としての結束を強化することにあります。

法華講の活動

法華講の活動の重要な要素として、毎年3月の最終日曜日に総本山で開催される連合会の総会があります。この会議では法主が出席し、運営や活動内容についての報告がなされます。また、年に一度、各地方部内の主要寺院で開催される地方部総会、さらには各寺院での支部総会（年1回）や支部総登山会も行われています。

さらに、法華講連合会が発行する機関紙「大白法」（だいびゃくほう）は、毎月1日と16日の2回発行され、信徒に向けて情報提供を行っています。機関紙によると、2021年時点で法華講の講員数は約80万7900人に達しています。

正信会の法華講

日蓮正宗から宗外追放された元僧侶たちによって設立された正信会も、日蓮正宗法華講の名を用いています。正信会は毎年全国大会を開催しており、法華講の活動において重要な役割を果たしています。

過去に関与した団体

法華講には、過去に属していた宗教団体があります。例えば、創価学会は1991年に日蓮正宗から破門され、冨士大石寺顕正会は1974年に講中解散処分を受けました。また、日蓮正宗理境坊に属する妙観講は1970年代に池田大作本仏論への対抗のために結成され、1980年には第67世日顕から認可されました。

法華講は日蓮正宗における重要な信徒団体であり、教義の普及や信仰の深まりに寄与しています。今後もその活動には注目が集まることでしょう。

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