波一型潜水艦

波一型潜水艦について

波一型潜水艦（はいちがたせんすいかん）は、日本海軍が運用した潜水艦の艦級であり、C1型（シーいちがた）とも呼ばれています。この艦級には2隻が属しており、特にその建造過程や機能は注目に値します。

この潜水艦は、ヴィッカース社から購入したC型潜水艦の5隻のうち、最初の2隻にあたります。これらの艦船はイギリスで建造され、特殊な輸送船を用いて日本へと運ばれました。設計はホランド型潜水艦を参考にしており、その発展型とも言える存在です。ホランド型の潜水艦は、潜舵がなく、丸い船体を持っていたため水中での安定性には課題がありました。しかし波一型では、潜舵が追加され、より優れた設計がなされています。

この艦級の排水量は一般的に約3倍に達しており、これによって潜水艦として実用性が向上しました。波一型潜水艦は、1909年に竣工し、当初は「第八潜水艇」および「第九潜水艇」として知られていましたが、その後1919年に「第八潜水艦」及び「第九潜水艦」に改名されました。さらに1923年には命名基準の変更に伴い、「波号第一潜水艦」と「波号第二潜水艦」という名称が付けられました。

艦船の分類については、竣工当初は潜水艇として分類され、1916年には二等潜水艇に、さらに1919年には三等潜水艦に変更されました。しかし、1924年には除籍され、活躍の場を失いました。戦果については、特筆するべきものはありませんが、この艦級は潜水艦の発展に寄与したと言えます。

同型艦の詳細

波号第一潜水艦

• - 竣工日: 1909年2月26日
• - 建造者: ヴィッカース社
• - 当初の艦名: 第八潜水艇
• - 改称歴: 1919年に第八潜水艦、1923年に波号第一潜水艦に改名
• - 除籍日: 1924年4月1日

波号第二潜水艦

• - 竣工日: 1909年3月9日
• - 建造者: ヴィッカース社
• - 当初の艦名: 第九潜水艇
• - 改称歴: 1919年に第九潜水艦、1923年に波号第二潜水艦に改名
• - 除籍日: 1924年4月1日

参考文献

• - 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』（光人社、1990年） ISBN 4-7698-0462-8
• - 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第一法規出版、1995年。

このように、波一型潜水艦は日本海軍の歴史において重要な役割を果たし、その設計や機能の向上は、後の潜水艦開発に影響を与えたと考えられます。

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