波多江駅

波多江駅について

波多江駅（はたええき）は、福岡県糸島市波多江駅北四丁目に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）筑肥線の駅です。駅番号はJK06で、地域における重要な交通拠点としての役割を担っています。

歴史

波多江駅の歴史は、1928年（昭和3年）7月1日に北九州鉄道の駅として開業したことに始まります。その後、1937年（昭和12年）に鉄道省に買収され国有化、筑肥線の駅となりました。開業当初は貨物や荷物の取り扱いも行っていましたが、1961年（昭和36年）に貨物取扱が、1972年（昭和47年）には荷物扱いがそれぞれ廃止され、無人駅となりました。

1983年（昭和58年）には筑肥線の姪浜～唐津間が電化され、福岡市交通局空港線との相互直通運転が開始されました。この際、農協との合築駅舎（2代目）が使用開始され、九州初の試みとして話題となりました。1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化に伴い、JR九州の駅となります。

その後、1989年（平成元年）には跨線橋上に駅事務室が増築され、改集札業務が再開。2000年（平成12年）には自動改札機が設置され、利便性が向上しました。2010年（平成22年）には現在の4代目駅舎が使用開始され、ICカード「SUGOCA」も利用可能になりました。2021年（令和3年）にはホームドアが設置され、安全性が向上、さらに、南北自由通路及び南口エレベーターが新設され、駅の利便性はさらに向上しています。

駅構造

波多江駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。現在の駅舎は4代目で、2010年2月28日から使用されています。バリアフリー対応設備として、エレベーターや多機能トイレが設置されており、利用者にとって優しい駅となっています。

初代駅舎は現在のJA糸島波多江支店の位置にあり、2代目駅舎は農協との合築でした。当時、駅業務は農協に委託されており、乗車券の販売のみが行われていました。その後、1989年には駅事務室が跨線橋上に増築され、改集札業務が再開。同時に、駅業務の委託先が農協から九鉄開発（現：JR九州サービスサポート）へと変更されました。

3代目駅舎は、隣接する保線事務所を活用して移転。その後、現在の4代目駅舎が新設されました。かつては複雑な動線がありましたが、南北自由通路の架設により、これらの課題は解消されました。

現在はJR九州サービスサポートが駅業務を行う業務委託駅で、みどりの窓口が設置されています。自動改札機も完備されており、SUGOCAも利用可能です。

のりば

波多江駅は、筑肥線の駅として、以下の路線が利用可能です。

■快速（土休日は当駅通過）
■普通

利用状況

2023年（令和5年）度の1日平均乗車人員は2,323人です。近年、利用者数は安定しており、地域住民の重要な足となっています。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

糸島農業協同組合（JA糸島）波多江支店（2代目駅舎、駅に隣接）
波多江郵便局
産宮神社

バス路線

駅前ロータリーには、糸島市コミュニティバス「はまぼう号」の「波多江駅」停留所があります。また、駅西側の県道563号線には「波多江駅西」停留所も設置されています。

隣の駅

筑肥線における隣の駅は以下の通りです。

周船寺駅 (JK05) - 波多江駅 (JK06) - 糸島高校前駅 (JK07)

まとめ

波多江駅は、その長い歴史の中で、地域の発展と共に歩んできました。幾度かの変遷を経て現在の姿に至りますが、これからも地域住民の足として、その役割を果たし続けるでしょう。

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