波多津村

波多津村（はたづむら）

概要

波多津村は、かつて佐賀県西松浦郡に存在した村です。現在の伊万里市の一部にあたります。村は波多津川の流域に位置し、伊万里湾に面していました。この地域は、農業、漁業、商業、そして工業が営まれていました。

地理

波多津村は、波多津川の流域に広がる地域でした。海岸線は伊万里湾に面しており、海に恵まれた環境でした。

歴史

波多津村の歴史は、1889年（明治22年）の町村制施行に始まります。この時、畑津村、辻村、馬蛤潟新田、内野村、煤屋村、中山村、井野尾村、筒井村、板木村、主屋村、津留村、田代村、木場村の13の村が合併し、大岳村（おおだけむら）として発足しました。大岳村は、旧村の名前を継承した13の大字、畑津、辻、馬蛤潟新田、内野、煤屋、中山、井野尾、筒井、板木、主屋、津留、田代、木場を編成しました。

その後、1901年（明治34年）2月16日に、大岳村は波多津村へと名称を変更しました。この改称により、村の歴史は新たな段階へと進みます。

しかし、波多津村の歴史は、1954年（昭和29年）4月1日に終わりを迎えます。この日、波多津村は、伊万里町、黒川村、南波多村、大川村、松浦村、二里村、東山代村、山代町と合併し、市制を施行して伊万里市が誕生しました。この合併により、波多津村は廃止され、その領域は伊万里市の一部となりました。合併後、旧村域は伊万里市の大字となり、畑津、辻、馬蛤潟新田、内野、煤屋、中山、井野尾、筒井、板木、主屋、津留、田代、木場としてその名を残しています。

産業

波多津村では、農業、漁業、商業、そして工業が主な産業でした。伊万里湾に面した立地を活かし、漁業が盛んに行われていたと考えられます。

交通

波多津村には、波多津漁港がありました。この漁港は、地域の漁業活動を支える重要な拠点でした。

参考資料

角川日本地名大辞典 41 佐賀県
『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

* 佐賀県の廃止市町村一覧

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