波島進

波島進(なみしま すすむ)



波島進は、1922年10月3日鹿児島県鹿児島市で生まれた日本の俳優です。本名は小倉正則といい、昭和の映画、テレビドラマで活躍しました。1995年に亡くなっていますが、正確な命日は不明です。

略歴



1950年、太泉映画のニューフェイスに合格し、翌年の1951年映画『わが一高時代の犯罪』で俳優デビューを果たしました。1953年には、映画『早稲田大学』で演じた役名「波島進」をそのまま芸名とし、東映現代劇のスターとして注目を集めました。1959年には、『捜査本部』や『七色仮面』で主演に抜擢され、テレビ映画にも進出しました。

特に、1961年から始まったテレビドラマ『特別機動捜査隊』では、ソフト帽がトレードマークの「立石班」リーダー・立石主任刑事役を演じ、その人気を不動のものとしました。このドラマは、黎明期のテレビ番組として、多くの視聴者に愛され、波島進の代表作となりました。

俳優業の傍ら、実業家としても手腕を発揮し、正栄株式会社の社長を務めました。しかし、1971年には、唯一のレギュラー番組であった『特別機動捜査隊』を降板し、芸能界を引退しました。

引退後は、実業家として、栃木県でボウリング場やパチンコ店を経営し、東京ではマンション経営を手がけるなど、幅広い事業を展開しました。鹿児島県出身ということもあり、独特のアクセントイントネーションが特徴的でした。

主な出演作品



映画


波島進は、数多くの映画に出演しており、その活躍は多岐にわたります。以下は主な出演作品の一部です。

わが一高時代の犯罪(1951年
人生劇場 第一部 青春愛欲篇(1952年)
暁の市街戦(1953年
玄海の鰐(1953年
子は誰のもの(1953年
死の追跡(1953年
悲劇の将軍 山下奉文(1953年
早稲田大学(1953年
魅せられたる魂(1953年
学生五人男シリーズ(1954年)
少年姿三四郎シリーズ(1954年)
花と龍 第二部 愛憎流転(1954年)
母恋人形(1954年)
若者よ恋をしろ(1954年)
暗黒街の脱走(1954年)
神風特攻隊(1954年)
多羅尾伴内シリーズ(1955年)
姿三四郎シリーズ(1955年)
息子の縁談(1955年)
十九の花嫁(1955年)
飛燕空手打ちシリーズ(1955年)
忍術三四郎(1955年)
力闘空手打ちシリーズ(1955年)
続・サラリーマン目白三平(1955年)
まぼろし怪盗団シリーズ(1955年)
流星空手打ち(1956年)
狸小路の花嫁(1956年)
げんこつ社員(1956年)
無法街(1956年)
満ちて来る潮(1956年)
にっぽんGメン 特別武装班出動(1956年)
忍術快男児(1956年)
夕日と拳銃(1956年)
鞍馬天狗 第一話 白馬の密使(1956年)
新諸国物語 七つの誓いシリーズ(1956年)
大名囃子シリーズ(1957年)
少年探偵団シリーズ(1957年)
警視庁物語シリーズ(1957年)
源氏九郎颯爽記 濡れ髪二刀流(1957年)
日露戦争風雲秘話 霧の街(1957年)
若獅子大名シリーズ(1957年)
大菩薩峠(1957年)
どたんば(1957年)
爆音と大地(1957年)
恋染め浪人(1957年)
デン助の陽気な拳斗王(1958年)
多羅尾伴内 十三の魔王(1958年)
緋ざくら大名(1958年)
希望の乙女(1958年)
乱撃の七番街(1958年)
続一丁目一番地(1958年)
一丁目一番地シリーズ(1958年)
母つばめ(1958年)
伊達騒動 風雲六十二万石(1959年)
べらんめぇ探偵娘(1959年)
スピード狂時代 命を賭けて(1959年)
特ダネ三十時間シリーズ(1959年、1960年、1961年)
拳銃を磨く男(1959年)
ふたりの休日(1959年)
大空の無法者(1960年)
俺から行くぞ(1960年)
大いなる驀進(1960年)
殴りこみ艦隊(1960年)
十七才の逆襲 暴力をぶっ潰せ(1960年)
にっぽんGメン 摩天楼の狼(1960年)
ボス表へ出ろ(1960年)
危うしGメン 暗黒街の野獣(1960年)
ファンキーハットの快男児シリーズ(1961年)
警視庁物語シリーズ(1961年)
花ざかり七色娘(1961年)
モーガン警部と謎の男(1961年)
天下の快男児 旋風太郎(1961年)
腕まくり七色娘(1961年)
ひばり民謡の旅シリーズ べらんめえ中乗りさん(1961年)
南太平洋波高し(1962年)
十七才のこの胸に(1964年)
網走番外地 悪への挑戦(1967年)

テレビドラマ


源義経(1959年、NET)
七色仮面(1959年、NET) - 七色仮面 / 蘭光太郎
赤穂の人々(1960年、MBS)
特別機動捜査隊(1961年 - 1971年、NET) - 立石主任
風来物語(1964年、NET) - 戸田雄次郎

CM


日産・キャブスターA320型系(1968年)



家族



妻は女優の川口節子、娘は小倉加代です。

外部リンク



女優 川口節子 夫 俳優 波島進とともに
波島進 - テレビドラマデータベース
波島進 - 日本映画データベース
波島進 - allcinema
波島進 - KINENOTE
波島進 - MOVIE WALKER PRESS
波島進 - IMDb


波島進は、昭和の映画史、テレビドラマ史にその名を刻む名優の一人として、今もなお多くの人々に記憶されています。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。