津山信用金庫
岡山県津山市に本店を置く津山信用金庫は、同市を中心とした地域に深く根差した信用金庫です。岡山県全域を事業区域とし、津山市内および周辺の市町に合計14の店舗を展開しており、地域の中小企業や住民の金融ニーズに応えています。
当金庫の歴史は古く、1927年（昭和2年）5月に有限責任津山相愛信用組合として産声を上げました。設立後、1929年（昭和4年）9月には津山市信用組合に名称を変更。その後も法改正に伴う組織変更を経験し、1943年（昭和18年）7月には市街地信用組合法に基づく改組、1950年（昭和25年）4月には中小企業等協同組合法による改組を経て、津山信用組合と改称しました。そして、1951年（昭和26年）10月に信用金庫法に基づく信用金庫へ転換・改組し、現在の津山信用金庫となりました。
信用金庫としての活動の中で、地域経済の活性化や顧客サービスの向上に向けた取り組みも進めています。近年では、2017年（平成29年）5月に大阪信用金庫と特産品の情報交換などに関する連携協定を締結。2020年（令和2年）4月には東京東信用金庫とも地域活性化を目的とした包括連携協定を結びました。同年10月には、地域商社である「株式会社 曲辰（かねたつ）」の設立にも関与しています。また、顧客の利便性向上を目指し、2022年（令和4年）1月からは磁気の影響を受けにくいHi-Co通帳の取り扱いを開始しました（一部非対応のATMを除く）。2024年（令和6年）7月には、地域の中小事業者の事業承継支援を目的として津山商工会議所と連携協定を結ぶなど、外部機関との連携を強化しています。
ATMの利用に関しては、おかやまATMネットサービスに加盟しており、岡山県内の参加金融機関（おかやま信用金庫、水島信用金庫、玉島信用金庫、備北信用金庫、吉備信用金庫、備前日生信用金庫、中国銀行、トマト銀行、笠岡信用組合）のカードを自金庫扱いとして利用できます。さらに、全国のしんきんATMゼロネットサービス加盟信用金庫のキャッシュカードも自金庫扱いとなるため、県外での利用も手数料負担が少なく便利です。地域に親しまれる存在として、「つっしー」と「つっしーな」というオリジナルキャラクターも設定しています。
一方で、当金庫では過去に複数の不祥事が明らかとなっています。2001年（平成13年）には、当時の元常務理事が関与した不正行為が発覚しました。この元常務理事は、親族名義を不正に利用して約3740万円の融資を不正に受けたほか、理事の権限を用いた不正な借り入れ、取引関係者からの個人的な借金、そして顧客の預金約2900万円を使い込んでいたことが判明しました。当金庫は元常務理事を告訴し、同氏は業務上横領および詐欺の容疑で逮捕され、最終的に懲役3年の判決が下されました。
また、2010年（平成22年）8月には、高野支店の元支店長および当時の前支店長による大規模な業務上横領事件が公表されました。両名による横領の総額は約5億1500万円に上り、当金庫には1億3486万円の実損が発生しました。この事件を受け、両名は背任や電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕されました。裁判では、一審、控訴審を経て、それぞれ懲役刑が確定しています。この事案は、当金庫の内部管理体制や法令遵守体制の不備を指摘される要因となり、2012年（平成24年）10月には監督官庁である中国財務局より業務改善命令が発出される事態に至りました。
さらに、2011年（平成23年）6月には、落合支店の前支店長および当時の前支店次長による横領事案も明らかになりました。2008年頃から2010年にかけて、合計24回にわたり総額約4億4000万円が横領されたとされます。この不正行為は、主に経営が悪化していた取引先企業の口座に対し、別の顧客の預金を不正に流用して入金するという手口で行われていました。これ以外にも、取引先への不適切な融資が複数件、迂回融資なども繰り返されていたことが判明しています。関与した前支店長は電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕され、懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決を受けました。
加えて、役員等による不適切な融資事案も報告されています。2011年（平成23年）6月には、当時の理事長を含む役員3名が特定の取引先に対し、融通手形の割引を繰り返すという不適正な融資を行っていたことが公表され、発表当時の不適正融資残高は約2億380万円でした。さらに、2012年（平成24年）3月には、前理事長らが関与する、これを上回る規模の不適切な融資が新たに発覚しました。この中には、過剰な債務を抱える取引先への融資（約1億5730万円）、前理事長と私的な関係にあった取引先への融資（約6480万円）が含まれていました。また、落合支店での横領事案に関連し、債権保全措置を怠ったことで不適切な融資となった事案などが合計約5億4000万円に上ることも明らかになり、これらの不適切な融資の総額は約7億6210万円とされました。
これらの相次ぐ不祥事は、組織のガバナンスや内部統制における課題を浮き彫りにしました。関連事項としては、「日本の信用金庫一覧」などが挙げられます。当金庫に関するさらに詳しい情報については、公式サイトや金融庁のデータなどが参照可能です。
当金庫の歴史は古く、1927年（昭和2年）5月に有限責任津山相愛信用組合として産声を上げました。設立後、1929年（昭和4年）9月には津山市信用組合に名称を変更。その後も法改正に伴う組織変更を経験し、1943年（昭和18年）7月には市街地信用組合法に基づく改組、1950年（昭和25年）4月には中小企業等協同組合法による改組を経て、津山信用組合と改称しました。そして、1951年（昭和26年）10月に信用金庫法に基づく信用金庫へ転換・改組し、現在の津山信用金庫となりました。
信用金庫としての活動の中で、地域経済の活性化や顧客サービスの向上に向けた取り組みも進めています。近年では、2017年（平成29年）5月に大阪信用金庫と特産品の情報交換などに関する連携協定を締結。2020年（令和2年）4月には東京東信用金庫とも地域活性化を目的とした包括連携協定を結びました。同年10月には、地域商社である「株式会社 曲辰（かねたつ）」の設立にも関与しています。また、顧客の利便性向上を目指し、2022年（令和4年）1月からは磁気の影響を受けにくいHi-Co通帳の取り扱いを開始しました（一部非対応のATMを除く）。2024年（令和6年）7月には、地域の中小事業者の事業承継支援を目的として津山商工会議所と連携協定を結ぶなど、外部機関との連携を強化しています。
ATMの利用に関しては、おかやまATMネットサービスに加盟しており、岡山県内の参加金融機関（おかやま信用金庫、水島信用金庫、玉島信用金庫、備北信用金庫、吉備信用金庫、備前日生信用金庫、中国銀行、トマト銀行、笠岡信用組合）のカードを自金庫扱いとして利用できます。さらに、全国のしんきんATMゼロネットサービス加盟信用金庫のキャッシュカードも自金庫扱いとなるため、県外での利用も手数料負担が少なく便利です。地域に親しまれる存在として、「つっしー」と「つっしーな」というオリジナルキャラクターも設定しています。
一方で、当金庫では過去に複数の不祥事が明らかとなっています。2001年（平成13年）には、当時の元常務理事が関与した不正行為が発覚しました。この元常務理事は、親族名義を不正に利用して約3740万円の融資を不正に受けたほか、理事の権限を用いた不正な借り入れ、取引関係者からの個人的な借金、そして顧客の預金約2900万円を使い込んでいたことが判明しました。当金庫は元常務理事を告訴し、同氏は業務上横領および詐欺の容疑で逮捕され、最終的に懲役3年の判決が下されました。
また、2010年（平成22年）8月には、高野支店の元支店長および当時の前支店長による大規模な業務上横領事件が公表されました。両名による横領の総額は約5億1500万円に上り、当金庫には1億3486万円の実損が発生しました。この事件を受け、両名は背任や電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕されました。裁判では、一審、控訴審を経て、それぞれ懲役刑が確定しています。この事案は、当金庫の内部管理体制や法令遵守体制の不備を指摘される要因となり、2012年（平成24年）10月には監督官庁である中国財務局より業務改善命令が発出される事態に至りました。
さらに、2011年（平成23年）6月には、落合支店の前支店長および当時の前支店次長による横領事案も明らかになりました。2008年頃から2010年にかけて、合計24回にわたり総額約4億4000万円が横領されたとされます。この不正行為は、主に経営が悪化していた取引先企業の口座に対し、別の顧客の預金を不正に流用して入金するという手口で行われていました。これ以外にも、取引先への不適切な融資が複数件、迂回融資なども繰り返されていたことが判明しています。関与した前支店長は電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕され、懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決を受けました。
加えて、役員等による不適切な融資事案も報告されています。2011年（平成23年）6月には、当時の理事長を含む役員3名が特定の取引先に対し、融通手形の割引を繰り返すという不適正な融資を行っていたことが公表され、発表当時の不適正融資残高は約2億380万円でした。さらに、2012年（平成24年）3月には、前理事長らが関与する、これを上回る規模の不適切な融資が新たに発覚しました。この中には、過剰な債務を抱える取引先への融資（約1億5730万円）、前理事長と私的な関係にあった取引先への融資（約6480万円）が含まれていました。また、落合支店での横領事案に関連し、債権保全措置を怠ったことで不適切な融資となった事案などが合計約5億4000万円に上ることも明らかになり、これらの不適切な融資の総額は約7億6210万円とされました。
これらの相次ぐ不祥事は、組織のガバナンスや内部統制における課題を浮き彫りにしました。関連事項としては、「日本の信用金庫一覧」などが挙げられます。当金庫に関するさらに詳しい情報については、公式サイトや金融庁のデータなどが参照可能です。
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