津山線

津山線（つやません）

津山線は、岡山県岡山市の岡山駅から津山市の津山駅までを結ぶJR西日本運営の鉄道路線で、特に地方交通線としての役割を果たしています。全長58.7キロメートルで、全線が単線で構成され、電化は行われていません。津山線は1970年代の開業以来、地域の交通を支える重要な路線となっています。

概要

岡山駅と津山駅を繋ぐ津山線は、以前は陰陽連絡線としての機能も果たしていましたが、智頭急行智頭線の開業により、特急列車「スーパーいなば」が運行されるようになってからは主に岡山県内の都市間連絡を担当しています。2016年にラインカラーとして山吹色が導入され、路線記号は「T」と設定されています。アクセス面では、津山線の岡山駅から法界院駅間がIC乗車カード「ICOCA」の利用エリアに含まれており、利便性が向上しています。

路線データ

• - 路線距離: 58.7km
• - 駅数: 17（起終点駅を含む）
• - 複線区間: なし（全線単線）
• - 電化区間: なし（全線非電化）
• - 最高速度: 95km/h
• - 専用の運転指令所は岡山総合指令所です。

運行形態

津山線の運行は、岡山駅を起点としつつ、津山駅行きの列車が下り、岡山行きの列車が上りという独特の方向設定を持っています。これは、接続している山陽新幹線や他の路線との整合性を保つためです。定期運行では、快速「ことぶき」と普通列車の運転が行われています。かつては急行が運行されていましたが、いくつかのダイヤ改正を経て、現在ではほぼ普通列車のサービスに落ち着いています。

快速「ことぶき」

快速「ことぶき」は、岡山駅から津山駅までの間を結ぶ重要な列車です。この列車名は公募によって決められ、運行の根幹には地域の活性化が込められています。この列車は8本が下り、7本が上りで運行されており、沿線の祭りやイベントとの連携を持つことで、地域の魅力を高めています。

使用車両

主に使用されているのはキハ40形およびキハ120形の車両です。これらは地域に特化したデザインと運用により、乗客に快適な旅を提供しています。

歴史

津山線は、1896年に中国鉄道によって設立され、1898年に岡山市駅から津山駅までが開業されました。その後国有化を経て、戦後の復興期にはますます地域交通の重要な役割を果たしていきました。1930年代からは気動車が導入され、徐々に利便性が向上しました。

落石事故

津山線は、山間部を走行するため、落石による事故が多く、過去には重大な脱線事故が発生しています。これを受け、沿線の安全対策が強化され、落石防止措置が講じられています。乗客の安全を守るために、鉄道会社はこれらのリスクに対して真剣に取り組んでいます。

結論

津山線は、岡山と津山を結ぶ重要な交通ルートです。地域の文化や歴史を体験しながら移動できるこの路線は、観光の魅力を向上させ、地元の人々にとっても必要不可欠な存在となっています。

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