津島神社 (安八町東結)

津島神社の概要

津島神社（つしまじんじゃ）は、岐阜県安八郡安八町に位置する由緒ある神社で、当地の人々にとっては重要な信仰の拠り所です。この神社は、旧・安八郡東結村入方区の産土神としての役割を果たしています。

歴史

津島神社は、浄土宗の寺院である天王山正明寺と同じ境内にあります。その創建時期は明確ではありませんが、伝説によれば、源頼光が美濃国の国司として赴任した際に、家臣の結勘太夫に命じて牛頭天王を祀る形で創建されたと言われています。

建久元年（1190年）、源頼朝が東京に向かう途中、津島神社の前で突然乗馬していた馬が動かなくなった出来事があります。家臣が調べたところ、その祠が先祖である源頼光に関わるものであることが判明し、頼朝は馬を下りて参拝しました。この際、社殿の造営と社領の寄進を命じたことが伝えられています。

その後、天文年間には結城城主の日比野清実によって社殿が再建されましたが、残念ながら戦火によって焼失してしまいました。さらに、天正年代には堺の商人である大谷友三郎により再建され、その姿は現在まで続いています。1919年（大正8年）に村社に昇格しました。

祭神と境内社

この神社の祭神には素盞嗚神（すさのおのかみ）が祀られています。また、境内には稲荷神社も存在し、地域の人々に広く信仰されています。

主な神事

津島神社では年間を通じて多くの神事が行われています。特に重要なものには以下のような祭りがあります：

• - 1月1日 - 元旦祭：新年の始まりを祝う祭り。
• - 1月第二日曜日 - 伊勢迎え・左義長：伊勢神宮を迎える行事。
• - 2月上旬 - 稲荷祭：稲荷神への感謝を示す祭り。
• - 3月上旬 - 新年祭：新年の感謝を捧げる祭典。
• - 6月下旬 - 夏祭：夏の到来を祝う。
• - 7月中旬 - 天王祭：牛頭天王を称える祭り。
• - 9月中旬 - 多度祭：地域の繁栄を記念する祭り。
• - 10月中旬 - 御鍬祭：農作物への感謝を表す祭り。
• - 11月23日 - 新嘗感謝祭：新米の収穫を感謝する祭り。

これらの祭りは、神社の信仰と地域の人々に深く根付いており、津島神社は地域文化の重要な要素として今日も存在し続けています。

おわりに

津島神社はその歴史や神事を通じて、岐阜県安八町の人々に深い愛着を持たれています。様々な行事が行われるこの神社を訪れることで、地域の伝統に触れ、精神的な豊かさを実感することができるでしょう。

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