津田喜章

津田 喜章（つだ よしあき）

NHKのチーフアナウンサー。1972年11月9日生まれ、宮城県出身。

経歴

宮城県石巻高等学校から北海道大学農学部へ進み、卒業後の1997年にNHKに入局しました。以来、一貫して東北地方を拠点に活動しています。青森放送局（1997年～2000年）、秋田放送局（2001年～2005年）を経て、2006年からは仙台放送局に在籍しています。特に仙台放送局への赴任後は18年もの長きにわたり勤務しており、これはNHKの正規アナウンサーとしては非常に珍しいケースです。

アナウンススタイル

定時ニュースを担当する際、特徴的なアナウンススタイルを見せることがあります。特にテレビでは、ニュース冒頭の「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」といった挨拶を省略することが多く、終了時もカメラに向かって一礼するのみで言葉による挨拶をしない場合があります。また、ラジオの定時ニュースでも、時間的な余裕がない場合などは自身の名前を名乗らないことも少なくありません。

東日本大震災と向き合う

東北地方での勤務が長い津田氏は、2011年の東日本大震災で自身も被災しました。実家が被災し、ふるさとの風景が一変しただけでなく、津波などで一部の友人を失うという厳しい状況に直面しました。こうした個人的な経験も踏まえ、震災関連の報道に深く関わることになります。

地元出身者として被災者の声を紹介する番組を担当する中で、全国から寄せられる画一的な「頑張れ」という応援メッセージに対し、「頑張れない人は（無理して）頑張るな」という、被災者の現実と苦悩を代弁するかのような怒りのメッセージを発しました。この率直な発言はインターネット上で大きな反響を呼び、「怒れるアナウンサー」として注目を集めるきっかけとなりました。

震災から時が経っても、被災地の置かれた真の状況や課題は十分に伝えられていないと感じており、放送番組や自身のブログなどを通じて、その現実を広く知ってもらうための情報発信を継続しています。

能登半島地震へのメッセージ

2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震についても、被災者への強い思いを寄せています。1月13日に放送された『被災地からの声 次の一歩』の冒頭では、被災者へのお悔やみを述べるとともに、東日本大震災を経験した者としてのメッセージを送りました。

「東北の私たちも完全に同じことを13年前（東日本大震災）に経験しました。当時は私たちも絶望し、“もう終わった”と思いました。でも、先に被災した私たちは、“いずれ必ず復興に向かう”という事実も知っています。今は信じられないと思いますが、どうか経験者を信じて、何とかあと少し辛抱していただければと思います。」

この言葉は、自らも絶望を経験しながら復興への道を歩んできた被災地の放送局アナウンサーだからこそ伝えられる、重みのあるメッセージとして受け止められました。

その他の人物像

好きな食べ物は魚介類全般です。

主な担当番組

太字は出演中

青森県のニュース
秋田県のニュース
被災地からの声 次の一歩
かつては『ゆうどきネットワーク』『ゆうどき』内でコーナーを担当。
宮城県・東北地方のニュース
てれまさむね（ニュースリーダー）
ウィークエンド東北（2006年・2007年度）
今夜も生でさだまさし「いざ仙台!独断流さだ政宗」（2011年9月18日未明）
さだまさしを被災地の亘理町へ案内。
ぬくだまりの宿 みちのく亭（ラジオ第1、制作）
大雨関連特設ニュース（2023年7月14日、東北地方向け）
大雨関連特設ニュース（2023年7月16日、全国向け）

（注：上記は全て入力情報に基づき作成）

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