津田直士

津田直士の音楽キャリア

津田直士（つだ なおし、1961年11月18日生まれ）は、日本の音楽シーンで非常に影響力のあるプロデューサー、作曲家、編曲家です。東京都千代田区で生まれた彼は、音楽に目覚めたのは10歳の頃であり、クラシック音楽の名曲バッハ『小フーガ』を聴いたのがきっかけでした。この時の経験が彼の人生における大きな転機となり、その後14歳で突然ピアノに目覚め、作曲を始めました。音楽家としての道を歩むことを決意し、17歳という若さでプロの世界に踏み出しました。

大学在学中に、作曲コンテストで小田和正の歌詞に曲をつけた経験があり、その際に準グランプリを受賞しました。卒業後、1985年にCBS・ソニーに入社し、新人アーティストの発見に尽力しました。彼が手掛けたアーティストには、菅野よう子が参加していた「てつ100％」や、エレファントカシマシといったバンドがあります。

X JAPANとの関わり

特に、彼の名前が広く知られるようになったのは、伝説的なバンドX JAPAN（当時はただの「Ｘ」）との結びつきです。1987年の秋に発掘担当者として彼らに出会い、Xの持つ計り知れない可能性に気付いた津田は、自らプロデューサーとして彼らに関わることを決心しました。その後、インディーズ時代から東京ドーム公演に至るまで、Xの音楽制作を担当し、彼らの成功を支える重要な役割を果たしました。

1999年には、エクスタシー・ジャパンに移籍し、YOSHIKIの日本でのプロデュースや所属アーティストの制作を行い、音楽活動はますます広がりを見せました。彼はまた、自らスタジオを開設し、フリーランスのプロデューサーとしても活動を開始。2004年からはソニー・ミュージックパブリッシングに所属し、作曲、プロデュース、執筆など多岐にわたるプロジェクトに関わりました。

音楽の多様な展開

津田の作品は、X JAPANだけに留まらず、ToshIの「Bless You」や工藤静香の「PRAY」、牧野由依の「碧の香り」など、数多くのアーティストの楽曲でも聴くことができます。彼は音楽ユニットI.o.Youとしても活動し、自らの音楽のスタイルを追求しています。

2015年以降は、アーティストとしての活動に専念するため、プロデューサー業からは一歩退きましたが、X JAPANやYOSHIKIの魅力を伝えるための執筆や音楽ユニットとしての活動を続けています。2017年には、X JAPANのドキュメンタリー映画『WE ARE X』にインタビュー出演し、彼の見解や経験を語っています。また、I.o.You名義での音楽配信にも取り組んでおり、新たな作品を世に送り出し続けています。

著作とリリース

津田は音楽活動のみならず、著作活動にも力を入れており、著書『すべての始まり―エックスという青春』では、彼の音楽に対する思いや、X JAPANの成功に関する裏話を綴っています。これらの書籍は彼の豊富な経験をもとに、音楽というテーマで様々な視点を提供しています。

以上が、津田直士の音楽家としての軌跡とその魅力に迫る内容です。音楽の舞台裏で活躍し続ける彼の今後の展開にも、期待が寄せられています。

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