てつ100%

てつ100%（てつひゃくパーセント）は、1980年代に日本の音楽シーンで活動したロックバンドです。1984年にボーカルの杉原徹を中心に結成され、その音楽性とパフォーマンスで注目を集めました。

バンドの軌跡

1985年、てつ100%はヤマハ主催の音楽コンテスト『EastWest'85』に出場し、杉原徹がベストボーカリスト賞を受賞。同年には、ヤマハポピュラーソングコンテストつま恋本選会で「TOKYO TACO BLUES」が優秀曲賞を獲得し、その実力を示しました。

1986年には、CBS・ソニーSDオーディションで優勝。同年11月には、シングル「TOKYO TACO BLUES」でメジャーデビューを果たし、本格的な音楽活動を開始。1987年にはファーストアルバム『てつ100%』をリリースし、その後の音楽シーンでの活躍が期待されました。しかし、メンバーの交代などを経て、1989年に惜しまれつつも解散。

解散後の活動

解散後、メンバーはそれぞれの道を歩みながらも、音楽活動を継続。杉原徹は数々の音楽ユニットで活動し、ラジオパーソナリティやCMのナレーションなど、幅広い分野で才能を発揮。

ベーシストの梶野秀樹は、小泉今日子、モダンチョキチョキズ、松浦亜弥など、多くのアーティストのサポートミュージシャンとして活躍。

キーボードの菅野よう子は、CMソングの作曲から始まり、ゲーム音楽、アニメソング、映画のサウンドトラックなど、多岐にわたるジャンルで活躍。特に、菅野はてつ100%のアルバム楽曲の半分近くを作曲し、ホーンセクションやストリングスの編曲も担当。彼女の作品には、ドラムスの佐野康夫をはじめ、村田陽一や本田雅人など、てつ100%時代のメンバーやサポートメンバーが多数参加しています。

再評価と再結成

2014年には、既に販売終了となっていたCDがSony Music Shopのオーダーメイド・ファクトリーで再発売。ファーストアルバム『てつ100%』は、デビューシングル「TOKYO TACO BLUES」を追加収録した形で商品化されました。

2016年には、杉原徹、金子利昭、梶野秀樹らオリジナルメンバーに加え、新たなメンバーを迎え、杉原の音楽活動とてつ100%結成30周年を記念したライブを開催。その模様はライブアルバム『RE:CYCLE』としてリリースされ、多くのファンを魅了しました。

2017年には、18曲入りのベストアルバム『TETSU100%BEST+添加物2%』をリリースし、てつ100%の音楽を再び楽しむことができるようになりました。

バンドメンバー

オリジナルメンバー
杉原徹（ボーカル）
金子利昭（ギター）
菅野よう子（キーボード）
梶野秀樹（ベース）
佐野康夫（ドラムス）

元メンバー
鹿島達也（ベース）
古江俊裕（ドラムス）

再結成メンバー
杉原徹-TE'TSU-（ボーカル）
金子利昭（ギター）
梶野秀樹（ベース）
清水ゆかり（ピアノ）
下神竜哉（トランペット）
松田靖弘（サックス、フルート）
野村裕幸（トロンボーン）
矢藤健一郎（ドラムス）

作品

シングル
TOKYO TACO BLUES

アルバム
てつ100%

ライブアルバム
RE:CYCLE

ベストアルバム
TETSU100%BEST+添加物2%

てつ100%は、その音楽性だけでなく、メンバーそれぞれの個性が際立つバンドであり、解散後も各方面で活躍を続けています。再結成を機に、再びその音楽に触れる機会が増え、多くのファンから支持されています。

外部リンク

TE'TSU 杉原徹（公式サイト）
GRAND FUNK INC.（菅野よう子 所属事務所アーティストページ）
Sony Music Shop てつ100%
* てつ100％ファンページ

もう一度検索