津福バイパス

津福バイパスについて

津福バイパス（つぶくバイパス）は、福岡県久留米市に位置する国道209号の重要なバイパス道です。この道路は、荒木町から梅満町までの約2.5キロメートルの区間にわたります。整備の目的は、久留米市内の交通渋滞を緩和し、利用者に快適な通行環境を提供することです。

バイパス建設の背景

久留米市の国道209号は、かねてより交通量が多く、2車線しかないため慢性的な渋滞に悩まされていました。特に、西鉄天神大牟田線とJR久大本線の踏切が存在し、これが渋滞を悪化させる要因となっていました。そこで、新しい4車線のバイパスが必要とされ、この津福バイパスの整備が決定されました。バイパスは、旧道を迂回する形で建設され、多くの車両がスムーズに通行できるよう工夫されています。

現在は、西鉄天神大牟田線が高架化されたため、旧道区間では久大本線の踏切のみが残っています。津福バイパスは、久大本線を跨ぎ、その直後に西鉄天神大牟田線の高架下を通過します。これにより、交通の流れが改善されることが期待されています。

交通状況

津福バイパスの運用にもかかわらず、依然として野伏間交差点付近の渋滞が解消されていない現状があります。久留米市街方面に向かう車両が交差点で待機していることが多く、交差点の先で車線数が増えても、交通の流れが未改善のまま残っているのです。特に、右折する車両が多くても、右折車線が設けられている距離が限られているため、直進車両の待機時間も長くなる場合があります。

路線データ

津福バイパスの詳細なデータは次の通りです。

• - 距離: 2.5 km
• - 起点: 久留米市荒木町（野伏間交差点）
• - 終点: 久留米市梅満町（六反畑交差点）
• - 幅員: 30.0 m
• - 制限速度: 50 km/h

バイパスの歴史

津福バイパスの歴史は1970年にさかのぼります。以下に主な歴史的な出来事を示します。

• - 1970年: 事業化が決定
• - 1971年: 用地の買収が開始
• - 1999年3月31日: 久留米市津福本町 - 梅満町間の0.5 kmが2車線の暫定開通
• - 2003年4月20日: 久留米市荒木町 - 津福今町間の0.9 kmが2車線の暫定開通
• - 2005年12月10日: 起点側の一部区間を除き、4車線道路として正式に開通

接続路線

津福バイパスは、いくつかの接続路線と連携されています。これにより、地域内の交通網がより一層強化されています。主な接続路線は以下の通りです。

• - 旧国道209号
• - 福岡県道89号瀬高久留米線
• - 都市計画道路東合川野伏間線（上津藤光バイパス）
• - 福岡県道755号安武本国分線

周辺情報

津福バイパスの周辺には、便利な施設が点在しています。特に、聖マリア病院前駅や聖マリア病院は、地域の医療ニーズを支える重要な施設となっています。バイパスが整備されたことで、医療機関へのアクセスも向上しています。

津福バイパスは、交通の利便性を高めるだけでなく、地域社会の発展にも寄与している道路であり、今後のさらなる改善と活用が期待されています。

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