洪性志

洪性志（ホン・ソンジ、홍성지、きょう せいし、1987年8月7日 - ）は、韓国の囲碁棋士であり、その卓越した才能と粘り強い棋風で知られています。京畿道城南市出身で、韓国棋院に所属し、金原七段の門下で研鑽を積みました。現在は九段の地位にあります。

棋士としての歩み

洪性志は2001年に入段を果たし、プロ棋士としてのキャリアをスタートさせました。若手時代からその才能を発揮し、2004年にはSKガス杯新鋭プロ十傑戦で10位入賞、電子ランド杯王中王戦青龍部で準優勝という成績を収め、その名を囲碁界に知らしめました。2006年には電子ランド杯王中王戦青龍部で優勝を果たし、その実力を証明しました。2007年には三星火災杯世界オープン戦でベスト16に進出し、国際舞台でも活躍。2008年には物価情報杯で優勝を果たし、七段に昇段。この優勝は、洪性志にとって初の棋戦優勝であり、その後の活躍を大きく後押しするものとなりました。

2009年には名人戦リーグで勝ち進み、挑戦者決定トーナメントに出場。2010年には八段に昇段し、着実にその地位を確立しました。2013年には九段に昇段。LG杯や国手戦など、数々の主要棋戦で上位に進出。2015年にはマキシムコーヒー杯で準優勝を果たすなど、常にトップ棋士として活躍しています。

タイトルと棋歴

洪性志の主なタイトルは、2008年に獲得した物価情報杯プロ棋戦優勝です。この棋戦では、決勝で強豪の李世乭を破って優勝を飾りました。また、国際棋戦では、2007年の三星火災杯世界オープン戦でベスト16に進出し、2008年のワールドマインドスポーツゲームズでは、金恩善とのペアでベスト8に入賞しています。

国内棋戦では、SKガス杯新鋭プロ十傑戦で10位、電子ランド杯王中王戦青龍部では優勝と準優勝、マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦では準優勝など、数々の好成績を残しています。また、韓国囲碁リーグでは、2006年から2013年まで複数のチームで活躍し、チームの勝利に貢献しました。特に2012年にはポスコLEDチームで13勝5敗と大きく勝ち越し、チームを牽引しています。

韓国棋士ランキングと中国リーグでの活動

韓国棋士ランキングでは、2007年に14位にランクイン。中国リーグでは、2009年に乙級リーグの北京聶道場チーム、2011年に甲級リーグの平煤神馬チームで出場。海外リーグにも積極的に参加し、国際的な視野を持って活躍しています。

洪性志は、その卓越した棋力と粘り強い棋風で、多くの囲碁ファンを魅了しています。今後も、国内外の棋戦での活躍が期待される棋士の一人です。

主な戦績

物価情報杯プロ棋戦優勝 (2008年)
三星火災杯世界オープン戦 ベスト16 (2007年)
ワールドマインドスポーツゲームズ ベスト8 (2008年、金恩善とペア)
電子ランド杯王中王戦 青龍部優勝 (2006年)
マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦 準優勝 (2015年)


韓国囲碁リーグ
2006年 5-8 (毎日乳業)
2007年 8-5 (ソウル新星建設)
2008年 8-6 (ハンゲーム)
2009年 6-6 (ハンゲーム)
2010年 8-8 (KiXX)
2011年 7-7 (KiXX)
2012年 13-5 (ポスコLED)
2013年 8-6 (正官庄)

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